セッションのKClowのレビュー・感想・評価

終始感情を揺さぶられる映画だった。
フレッチャー教授のバイオレンスな指導には、私も少し前までの環境で経験した職場を思い出してしまう。

完璧を追い求めることは素晴らしいが、行き過ぎれば人の精神を簡単に壊してしまう諸刃の剣だ。
最後のシーンはそんな鬱屈とした思いを吹き飛ばす、演奏。

ニーマンの精神的成長が感じられたと同時に、フレッチャーも本当は、音楽をただ愛している人なんだなと思った。
対等でいる為には、対等でいようとする精神が必要なのかもしれない。