つぼい

セッションのつぼいのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
5.0
こういった、ドラマ映画というものを実は初めて観ました。

約1時間40分でしたが、気づいたらクライマックスになっており「え!」とつい声を出してしまいました。
ここまで時間を忘れた映画は初めてかもしれないです。
もしかしたらあの独特のエンディングも影響しているかもしれませんが、主人公の視点をただただ追体験をしていたらお話が終わったという感じでした。

起承転結を探していたら終わっていたという感じでしょうか…。

しかし、つまらなかったというわけではなかったです。
引き込まれた、これにつきます。

とにかくフレッチャーに恐怖を感じた。
他のレビューで知りましたがこの映画を「スリラー映画」「ホラー映画」と表現する人もいるそうですが、まさにそれだと自分も思いました。
あの緊張感は部活動の顧問がキレているときに感じたものとまったく同じで、若干視聴をためらってしまいました。それくらい、演技や映画の雰囲気が素晴らしかったということだと思います。

ラストシーンは宣伝でも言っていたとおり、すごいものでした。
まったく系統は違いますがアニメ「坂道のアポロン」にあったピアノとドラムのセッションシーンを思い出しました。
しかしこの映画においてあのシーンは「闘い」だったのかな。
ニーマンは満を持して闘いに挑んだんだなと。

ひとつ、この映画は字幕で観ることをオススメします。
フレッチャーの吹き替えの方はもちろん素晴らしかったのですが、J・K・シモンズの演技が恐らく常軌を逸しているため、残念ながら吹き替えが追いつけなかったという印象でした。

逆に考えて僕の場合字幕では観れないかも…怖すぎて。
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