きよ

セッションのきよのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.0
多分、韓愈の雑説の「世に伯楽有り、然る後に千里の馬有り」を思い出す人が多いと思うのだけれど(そして実際、前半は私もそう思っていたのだけれど)、荘子の馬蹄篇の方が主題に沿うような気もしたし、何ならどっちも矛盾しながら両立するのかなとも思った。
才能が先か、教育が先か、と言いましょうや、卵鶏論のような。
先生VS生徒、という構図が目立つけれど、これはどっちかと言うと、好きなもの(二人の場合は音楽の女神)を愛しているのは俺だ選手権。彼女があっさり彼氏を乗り換えるように、世間は色々なものに乗り換え移り変わりながら動いているけれど、このふたりは永遠に音楽との三角関係を続けるのだと思う。怒りにも似た熱量で。
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