公開当時に劇場で鑑賞していたのだが、あらためて観なおしてみても強烈な作品。製作費はわずか3億の低予算でアカデミー賞3部門を受賞。原題になっているジャズの名曲らしい原題の
Whiplash=鞭撻(べんたつ)
は正に本作の本質。
「汗」
「血」
「罵声」
などがスクリーンから飛び出してくるほどの迫力で、現実離れした力を帯びているのにヒューマンドラマの装いも感じさせてくれる。感動ドラマと思わせながらの、
「復讐劇」
「返り討ち」
は秀逸。
『ラ・ラ・ランド』の大好きな作品だが、こちらの作品も素晴らしい。名門ハーバード大卒のデイミアン・チャゼル監督の来年公開の次回作『First Man』原題 を楽しみにしている。
*『First Man』原題
宇宙飛行士ニール・アームストロングの物語
2018年10月12日公開