経理

ランダム 存在の確率の経理のレビュー・感想・評価

ランダム 存在の確率(2013年製作の映画)
3.6
原題のCohernceとは干渉とか共存とかそういう感じの意味らしい。テーマはSFだが描かれるのは人間模様。登場人物たちが並行世界の自分たちと干渉しつつ、こいつは"こっちの世界"の奴か、"あっちの世界"の奴かとみんなが疑心暗鬼になって、いがみ合うようになる。ラスト付近の主人公の行動と、ある決心に至るまでの表情がなんだか切なく、取り返しのつかなくなった人生の一つの形みたいなものを眺めている気分になる。そしてこの事件の元凶が彗星というのがまたロマンチックで、音楽も割とセンスが良い。謎解き的な面白さもあるが、全体の雰囲気で楽しむ映画である。
経理

経理