低予算でSF映画を作るならこの方法がベストでは?と制作陣のどや顔を想起出来る作品。
撮影場所は監督の家で5万ドルの予算で5日間で仕上げた低予算映画です。
彗星が地球に最接近する夜にエムは恋人と一緒に友人たちが集まるホームパーティーに参加するため一軒家に向かう。
久々に集合した8人の男女は彗星を話題にして盛り上がっていたが、突然停電になりパニックを起こす。携帯も繋がらないため隣家へ様子を見に行くと、真っ暗な中一軒だけ照明が点いており室内を覗くと自分たちと全く同じ外見の人間がいて・・・ってお話。
動き出すと『アス』風味なのでそっち系のお話しかと思いきや全く違う世界観です。
ネタバレ厳禁なので、とにかく屋内のリビングでの会話劇が殆どでその他は近所とか車とか限定されてます。
勿論、画的には全くの地味な大人8人の動きの少ない画なので、SFと言うジャンルを消して観ないと、余りのミニマムな世界観に退屈過ぎて飽きるかもしれませんが、仕掛けがところどころ盛り込まれているので、ながら観が出来ません。
腰を据えてじっくり観ないと面白さ半減となります。
また、不安を煽ると云うか心のバランス状態をカメラの手振れで度々表現するため、画面揺れに弱い方は少々注意が必要。
結末まで世界の存在ルールを信じたら・・・って、ぶち壊すオチが好みです。