けーはち

マキシマム・ソルジャーのけーはちのレビュー・感想・評価

マキシマム・ソルジャー(2013年製作の映画)
3.6
アメリカ/カナダ国境付近の小島にある自然公園を管理する男は元軍人。彼は三年前、戦場で部下を死なせ、それを後悔する日々を送っていた。ある日、昔の部下の兄が復讐に現れる。彼は復讐を受ける覚悟を決めるが、突然のアクシデントで彼らに凶悪な敵が襲いかかってくる。彼らは一時復讐を忘れ、共闘することに……

「呉越同舟・凸凹主人公コンビの明快な巻き込まれサスペンス・アクション」「漫画みたいに個性の狂った凶悪なキャラ」「二転三転する展開と、コミカルかつ緊張感のある鮮やかな活劇」と、要素は端的で分かりやすい。舞台も終始自然公園の中、半径数百mなので規模感もミニマム。ランタイムも90分以内で、サクッと見られる生粋のB級の旨味。

ヴァン・ダムがポスターにドーンと出ているが主演ではなくヴィラン。ヴィーガンでエコロジスト、銃🔫も車🚘も極力避け、地球🌎に優しく人間👱に残虐非道、フランス人のサイコパス傭兵を演じている。

当然ながら、主演二人を完全に食ってしまう存在感で、格闘でも二人は結局かなわないので、あの手この手で食らいついて、最後にはガソリンで燃やしてしまう。ヴァン・ダムは「環境に悪いじゃねーかァ!」みたいなことを叫んで爆発する。滅茶苦茶である。でも最高。

主人公のトム・エヴェレット・スコットって、あまりパッとしないけど、どこかで見たなぁ~と思っていたら、『ラ・ラ・ランド』でエマ・ストーンを寝取った資産家の男を演じていたのね。