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夕顔夫人のmasatのレビュー・感想・評価

夕顔夫人(1976年製作の映画)
2.3
ここで描かれる行為は犯罪である。
しかし、その証拠は(拉致された以外)身体の中にあるので、不明解だ。

一度身体に染み込み、覚えてしまったものは、二度と元には戻れない。
ここでの谷ナオミ姉妹は、まさに体を開かれ注ぎ込まれ、昨日までの自分ではなくなる。いや、人間ではなくなってしまうかの様な責めの快楽を刻まれてしまう。
その果てで、雪の降る中、繰り広げられる“お座敷芸”は熱気を放ち、悍ましくも見事なラストである。
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