ちはな

「僕の戦争」を探してのちはなのレビュー・感想・評価

「僕の戦争」を探して(2013年製作の映画)
3.2
戦争映画ではありません
ゆったり ほっこり系のロードムービー

『僕の戦争』とはジョン・レノンが主演した映画のタイトルですが コアなビートルズファンはともかくあまり一般的には知られている作品ではないようですね

この映画の撮影が1966年にスペインのアルメリアで行われていて ビートルズ 特にレノンのファンである英語教師のアントニオが アポなしで ただ彼に会って話したいという意気込みだけで会いに行くっていう話(無謀)
そりゃ すんなり会えるはずもなくなのですが・・・

途中 訳アリの若い妊婦と家出少年を拾い共にアルメリアを目指します

アントニオはハゲげでちょいメタボのおじさん(実在の人物らしい どこまでが本当の話か分からないけど)
授業でもビートルズの歌詞を使いビートルズ愛が凄い(*゚◇゚)
ちょっとヤバイ系のファンかなと思いきや 面倒見がよく暴力反対の正義感溢れる人格者
ちょっと変わってるけどいい人なのです
(学校でも 家庭でも大人が子供の頭を思いっきり引っぱたくシーンがあり こういうのが普通なのかと引いてしまいます)

訳アリのふたりとの関係も自然に深まり たった数日の話ですが アントニオから得たものは大きかったと思う(男2女1でそれなりにすった
もんだがあります でも 爽やか)
その他 この旅で出会った人達とのエピソードも見応えありでした

そして 困難にめげず自分の思いを諦めなかった彼が得たものは?

ラストシーンで流れるジョンの弾き語り「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」が沁みます
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