ヴレア

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのヴレアのレビュー・感想・評価

4.0
近所のイオンシネマにて。
3DはHFR(ハイ・フレーム・レート)での上映との事。
テレビのスムーズ補正機能みたいにヌルヌル動くらしいので、違和感が出ないかなぁとちょっぴり不安を抱えつつ、でもやっぱり「アバター」と言えば3D一択。
大体映画は1秒間に24コマと決まっているのだ。
ロビーに書かれていた説明書きによると普通の倍くらいのコマ数になるらしく、と言うことは48fps。ウィル・スミス主演の「ジェミニマン」は120fpsで不評だったらしいから、それと比べると全然マシ。
実際観賞してみて、こういうCGだらけの作品でしかも3Dなので、カクつくよりも滑らかな方が全然違和感なく観賞できたし、良かった。次世代機のゲームのムービーを見ているような感覚?

それはさておき、内容について語りますと、今回はとにかく家族愛を強調して描かれていたなぁと感じられました。
特に父と息子の関係性。
闘いを通して子へ伝えるメッセージがとても感動的。
父と母と子供達それぞれの立場に立ってドラマが展開されて行き、また森と海それぞれのコミュニティでの生活が描かれる為、3時間を超える壮大な話となっている。けど、もうちょっと縮められたような気がしないでもない。流石に長過ぎる。
また、パンドラでの彼らの物語だけを描いていても盛り上がりに欠ける為、忘れてはならないのがスカイピーポーの襲撃だ。
やってる事は前作とあまり変わらず、その辺はスカイピーポーなのだから仕方ない。利権と住む場所を奪うためにやって来る完全な悪者だ。
とは言え、スカイピーポーもアバターの身体を手に入れているというのは新しい所ではあったが、結局銃で制圧しようとして来るのだから、そこまでそのチカラを活かしきれていないようにも感じられた。
また、敵のボス的なキャラの設定が、前作の大佐ほど完全な悪ではなく、こちらにも家族愛的なテーマを含ませている事によってワンパターンになる事を避け新たな悪役像を作り上げていたのは良かった。

前作は「エイリアン2」要素が多く見受けられたが本作は「タイタニック」要素があった。いや、水の中だから「アビス」か?
映像はとにかく完璧なまでに世界観を構築していて、今回は特に水の中の映像が綺麗で素晴らしく感じられた。全体的に前作よりもさらに迫力が増していたのでその辺は大満足だった。

ただ、日本ではあまり盛り上がってないのかな?
客入りも初日なのに1~2割ほどだったし。
ロビーにグッズとかも全く無いのは寂しいね。
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