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アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのSTAYGOLDぴあ映画生活のレビュー・感想・評価

3.3
いま地球が目覚める
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見事な海のCGショーケース。
流石に時間をムチャムチャかけただけはある。
グラフィックエンジンも、さぞかしスゲエのだろう。

映像は本当に最先端である。これは間違いない。

だけどなー、スジがなー、アビスで感じたスカされた感。あのときもキャメロンに期待して軽やかにスカされた。

そうしてまた…
同じ海ネタで、またもや、ちゃぶ台をひっくり返す。

もともと1作目も前半がダルダルで、一気に後半で巻き返して良き形に落としてくれたけれど、今作もまたまた前半はめちゃくちゃタルくて、おいおい定石とはいえ大丈夫か?の空気をまき散らす。

案の定、後半にかけてスパートはかかるも、今回は大佐が身もこころもヤワヤワにやーらかくなってしまい、ツヨ憎たらしいハイパーヒール感は大暴落。中途半端な大団円になってしまいましたとさ。残念。

今回は容赦なき侵略者感が、女司令官(将軍?)が飲むアメリカンコーヒー並みに薄すぎて残念過ぎでござる。

あと親と子の物語を海(生み)の母にかけてるのかもしれんが、致命的に大事なものがいろいろと欠けている。

ヘタレオヤジになったジェイクは、ただただ周りの空気を気にして、ネイティリは、シャーシャー×2、言いまくり(猫ちゃんかい)、兎にも角にもヒスを起こしまくる。

家庭不和感満載^^ いや、それが観たいんじゃないんだけどなー。

パンドラにいるナヴィはオマティカヤもメトカイナもスカイ・ピープルの元人間たちも、どの親もなんか考え違いをしていて、子供との接し方がヘタレ。まあ、エンタメ業界の人間は、そもそも仕事に追われて、分身とのかかわりがうまくないが(バツ2のオレも人のことは言えんケド)何処か歪な愛のカタチがつらすぎる。ほんとにひとの親が書いたホンなのだろうか。

ガチガチガチンコでごん太かったイカス大佐の変わり果てたアレは、別キャラかよって呆れてしまったけれど。色々なモノが同一じゃねーから、シャーねーのかなー。人間ってそんな変わるか?あ、違った、アレだもんな。

ただナビィと人間のダブルな女の子、キリは一人だけキャラ立ちが抜群でした。背中に背負う天使の羽も美しく、森で海で生物と戯れる姿はまるでラナ…じゃなくて、ナウシカ…でもなくて、やさしさを炸裂させます。きっと少しはリスペクトがあるかも。

まー、8歳のちびキャラ、トゥクも含め女性陣がイイのは、今の西海岸の風潮でしょうな。男どもはヘタレだけど。

まとめるとー
お話の下敷きを森から海に変え、足んない親との家族ゲーム並びに調査捕〇でもアレをあぼーんしたら、酷いことが起こるよ的な洋画目線、かつ、それと素晴らしき海の映像ショーケースのタイトルでした。

なぜか尺の長さはあんまし感じなかったので、そこもオマケします。けど期待しすぎたかも。これもまた映画の持つ罠ですね。次はフラットで行こうっと。

そう。
いつだって答えは 遥か彼方にある
それが映画なのだからねー。

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