MasaichiYaguchi

96時間 レクイエムのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

96時間 レクイエム(2015年製作の映画)
3.0
リーアム・ニーソン主演の「96時間シリーズ」第三作目。
邦題にある「96時間」の意味から大分逸脱しているので、この冠タイトルを付ける意味があるのか甚だ疑問だが、元CIA工作員で最強の父親であるブライアン・ミルズが家族の危機を救っていくという基本路線は踏襲している。
ストーリーは、殺人事件の濡れ衣を着せられた主人公が警察の激しい追跡をかわしながら真犯人を探していく様をスリリングに描いていき、終盤に思わぬ真相が明かされていく。
そして本作にはアカデミー賞受賞俳優のフォレスト・ウィテカーが出演していたり、前二作を遥かに上回るド派手なカーアクションや銃撃戦、肉弾戦がてんこ盛りで展開していてワクワクする。
「柳の下には何時も泥鰌は居らぬ」という言葉にあるように、第一作から比べ設定やストーリーに粗が出てきて大味になってしまったと思う。
例を挙げると、今回の顛末の真相が如何にも三面記事に出てきそうな内容であったり、自分の身を守る為であったとはいえ、あれだけ暴れまくり、壊しまくった主人公に対する処遇があれで良いのか首を傾げたくなる。
個人的には前作の「リベンジ」で続編を止めておいた方が良かったような気がする。