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スピーシーズ/種の起源のはのレビュー・感想・評価

スピーシーズ/種の起源(1995年製作の映画)
2.8
自分的「三大予告は見たことあるのに内容は知らない映画」の一角。
思ってたより最近の映画なんですね。
80年代の映画かとばかり。
ちょっと調べたら、この映画のエイリアンも、ギーガーのデザインなんですねー。

宇宙から発信されてきたDNA設計図を元に生み出され、研究所を脱走した新生物と、それを追うため召集された、科学者、霊能者、殺し屋等からなる特別チームの攻防。

女性の姿をしたエイリアンが、繁殖の為人間の男とセックスしようとする、という筋書きから、エロい感じの作品かと思いきや、セックスする前に気に入らないことがあると割とすぐ殺しちゃったりするので、エロいシーンは普通のB級ホラー映画に比べても特に多くはない。

んで、これってこの筋書きにしては割と問題ではないのか?
子種を得て繁殖が目的という設定の割には、気に入らなければすぐ殺しちゃったり、上手くいかなければ次の日に回したり、エイリアンにあんまり積極性が感じられないんですよね。
追跡チームも、ちょっと行き詰まるとその日の追跡は切り上げて休憩に入ったり、チーム内で恋愛に発展したり学生サークルのノリ。
どちら側もかなりノンビリしてる感じなので、全然危機感も緊張感もなくほのぼのしちゃってる感じ。
「種の存続をかけた代表同士の戦い」のはずなんだけど…
紆余曲折して生まれた子供も「一体」って、そのペースの繁殖で人類脅かすってどれだけかかるんだか。

人類を滅ぼすために、はるか彼方から異星人が送って来たものが「設計図」という設定はものすごく面白かった。
そりゃ作れたら作っちゃうだろうし、侵略の仕方としてすごく面白い。
GANTZも同じような設定だったけど、元ネタこれなんだろうか?



以下、宇宙人強さ評価(ネタバレありかも)

エイリアン

異星人の文明から送られて来たDNA情報を元に、人間のDNAとの統合によって創りだされた生命体。
大元の設計は地球外とはいえ、地球で創造され生みだされた生物がエイリアンと呼べるのか? という疑問はあるものの、エイリアンという事らしいのでまあ。

繁殖の為に人類の女性の姿を取り、人類の男性との交尾を目的に行動する。
作中描かれた、受胎から性成熟までの期間は凡そ4ヶ月。
(wiki等では3週間となっているが、作中での解説を優先)
本来の姿は、人型の、外骨格の様な見た目をもつ生き物。
人語を理解し、捜査を撹乱する為に、他者を利用し自らの死を偽装したりと、なかなかに高度な知能を見せる。
身体能力も高く、鋼鉄の分厚い扉を生身でぶち抜く怪力と、骨折や身体の欠損を一瞬で復元し治癒させる回復能力も持つ。

単体としてはかなりの強さは持つものの、ここまでの能力では正直、他の宇宙人や宇宙生物と戦うにはかなり心もとない。
しかし、物語ラスト、「エイリアンの身体の一部を食べたネズミが、数分以内にエイリアン化する」という、非常に強力な能力の描写があり、これまでに挙げた能力がむしろおまけ程度に。

相手を捕食する様な宇宙生物への効果は言うまでもなく、ネズミに類する生物のいる文明に対しても効果絶大。
更には、身体能力を生かして他文明の宇宙船等に潜み、隙をついて自分の身体の一部を無理に食べさせてしまう、という方法で爆発的な増殖も可能。

状況次第ではかなり上位の宇宙人とも戦うことができ、頭の良さも加わって、「エイリアン」のゼノモーフに比較しても、かなり上を狙えるポテンシャルを感じさせる。
続編での展開は未確認ながら、このラスト後、順当に行けば人類は容易く滅ぼされるものと思われる。

科学力:-
頭の良さ:30
兵器:-
身体能力:6+70(個体値+特性)
兵力数:1

総合107
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