ドイツ、ミュンヘン出身の映画監督による、硬派な作品
敵組織のボスがナチス出身ということで、自国の恥部と向き合うストーリーでもあり、細部までこだわりがあるっぽい。
ぱっと見、時代的な風俗描写の考証も確か。
日本映画としては、若松孝二監督の名作、実録・連合赤軍 あさま山荘への道程に近いものを感じた。
そしてこちらの方が、上手くエンターテイメント性を混ぜ込んでいる。
すごいのは実話再現の部分で、面白いのはフィクションの部分
クライマックスの脱出劇は「あーこれもろにフィクションだなー」と思うところも多々あるけど、迷路や水路や足手まといがあるほうが、物語として盛り上がるんだから正解