カント

リトルマン・テイトのカントのレビュー・感想・評価

リトルマン・テイト(1991年製作の映画)
3.8
ギフテッド※の天才少年を描くヒューマン・ドラマの良作。
※ギフテッド。ーロに「天才児」と言っても、大概は後天的な努力の賜物。
本当に先天的にズバ抜けてる子は、ギフテッドと呼ばれ、いわゆる“親の背中”とは無関係に…無垢に、才能を発揮しまくる。

フレッド・テイト君は1歳6ヶ月の時にカフェで「コーファー!コーファー!」とコーヒー皿を持ってママに訴える。
(あらあら、この子は、まだコーヒーって言えないのね…)と思って、コーヒー・ソーサーをひっくり返すと『コーファー陶器』と書かれてた!
ママのディディもビックリ!

7才になったテイト君。
地面にチョークで落書きする作風は、
ほとんどダ・ヴィンチ並み!
小学校の授業は幼稚すぎて逆にボンヤリしちゃう。

グリアソン学院のジェーン・グリアソン。
ゴッホ作「アイリス」の、ゴッホの制作意図をピタリと見抜くテイト君の天才ぶりに微笑む。
ジェーンの進めにより頭脳オリンピックへ出場。

テイト君は観覧席から“数学の天才児達”の答えよりも暗算で早く解答してしまう。
天才ゆえの苦悩、孤独、周りからの無理解。

天才少年を描く映画って、例えば「天才スピヴェット」のスピヴェット君。
「ボビーフィッシュ~」のジョシュ君。
「僕のピアノコンチェルト」のヴィトス君など色々いますが…
数多の天才少年より本作のテイト君の方が異常な天才。

ジェーンを演じたダイアン・ウィーストが素晴らしい!
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