中身がオッサンの赤ちゃんと弱虫な少年との相容れない交流を通じて次第に兄弟以上のデカい絆を育んでいく人間の暖かみを描いたドリームワークスの最新長編アニメ映画‼まず序盤で製造された赤ん坊がトボトボ歩いて家庭にやってくる奇抜な日常からコミカルで怒涛な世界観が飛び出してきた。まさに全編は超変化球の内容で子ども視点から観た冒険がご愛嬌とご都合主義を織り込み描かれている。作品の前半では家内の中庭で赤ちゃん陣VS少年による幼児版『ホームアローン(1990年)』のような小技の連発により大人が知らない子供たちだけの紛争勃発がパワフルに描かれ作品の後半ではややサスペンスなムードで普通の赤ちゃんに戻される命運をテーマにベイビーたちが巨大な敵にみずからのチカラで立ち向かう。本作は全描写がかなり力業で身体能力を超越した幾多の神業からも呆れ返る場面が多々あるが少年とオッサン赤ちゃんの絆が芽生えるに連れてエモーショナルが高まってくため不思議と入り込める間口の凄さを感じ取れた。また音楽の軽快でラフな雰囲気も身を乗り出して楽しめました。外見の強烈なギャップ効果もあるが製造された赤ん坊サイドに奥行きを持たせた事が何よりの勝因に思えた。最初はクスッと苦笑いしながらも最後にはグッと引き締める...おもちゃ箱から魔法が飛び出るようなドラッギな怪映像のけれん味なり兄弟の屈強な絆をメインにお気楽に楽しんでみてはどうだろう。
