ゾロ

ブリッジ・オブ・スパイのゾロのネタバレレビュー・内容・結末

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり、トム・ハンクスが好き③

アメリカ×ソ連の冷戦時代
お互いの国が捕らえたスパイを
政府非介入のもと、秘密裏に交換する事を
託された弁護士の奔走を描いた物語

全く知らなかった史実だった

スパイに関する映画だけど
MIや007とはテイストが違い
アクション、頭脳戦、心理戦は無く
社会派でありヒューマンドラマ

史実である為、地味な印象だけど
前半は法廷、後半は人質交換
さらには建設中のベルリンの壁
それぞれに緊張感がある

時代背景や世論、各国の立ち位置が
非常に解り易く描かれている

対比を使った痛烈な批判と
メッセージも受け取れる

ベルリンの街並みや
現在進行形の建設中の壁
交換の舞台となる
グリーニッケ橋が印象的

ドノヴァンとアベルの別れのシーンは
二人の会話にグッとくるものがある

エンドロールで
三者三様のその後が語られる
どの人も意外すぎて驚いた

ジム
 そんな凄い人なの?

プライヤー
 無茶苦茶賢いじゃん!

アベル/パワーズ
 本当に?






それでも、あれ?と思う事が結構あった・・

本作は1957年
ソ連のスパイがFBIに捕まるところから始まる
1950年のローゼンバーグ事件に触れない謎

この事件では死刑が執行されたのに
何故?死刑回避ができたのか?

弁護士ジムの最初のエピソードが
全く寄り添えなかった
車が次々と5人のバイカーをはねた事故について、
5件の訴訟を one! one! one! と
強引に1件の訴訟にする
(ボウリングのくだりも全く共感できず・・)

えっ?被害者はどうなるの?って
最初に不信感しか生まれなかったし
敏腕とも理論的な事も言えない
力任せな弁護士じゃね?ってなった

何故?ジムが弁護士に選ばれたのか?
有罪と決めているなら
敏腕である必要は無いし
独特の倫理観を持つ人間は
尚更、敬遠すべきでは?

長女の彼氏はアシスタント?
何か意味あるのかと思ったら
見事にスルーだった

家族の理解を得られずに
よく弁護の仕事を貫いた

減刑の上訴審までして、
どこにゴールを設定していたのか?
何故、勝算があると思えるのか?

何故、家族を危険にさらせられたのか?

死刑の減刑後~交換の交渉打診までの
5年の月日が不明瞭
仕事を干されたり本人や家族の不遇の時期が
もっとあったんじゃないのかな?

何故?ソ連側は交換に応じたのか?
(ソ連側はメリットあったのか?)

何故?東ベルリンは2対1を受け入れた?

ソ連と東ベルリンそれぞれに対して
二枚舌交渉だったジムが、何故?信頼された?

ジムの交渉術は、小学生並では?
東ベルリン応じなければ、ソ連とも交換しな~い
(何故? そんな理論が通じるのか?)

学生プライヤーの行動が軽率に見えて・・
(本当はあんな軽率では無かったと思う・・思いたい)



もう少し、本件や冷戦時代に関して
調べてみようと思った
ゾロ

ゾロ