こたつムービー

ブリッジ・オブ・スパイのこたつムービーのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
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封切り時映画館以来の再鑑賞。
力強い。マークライランスは改めて絶品。
東ベルリンのソ連大使館での「偽家族」の描写も強烈。

クライマックスの橋の上は映画的にして最高。そしてほぼ「利用されて」終わる東ベルリンのセバスチャンコックが泣ける。人質の感謝を無視する様もリアル。主人公はそんな彼に言う「自分を信じろ、自分が知っているだろ」。
テレビで夫の行為を知るラストは本当に「ヒーローとは何か」を教えてくれ、またスピルバーグの一貫したヒューマニズムだ。不屈の男がホームに帰ってきたらやる事は一つ、それは心置きなく安心して寝ること。

柵を飛び越える街の子供たちを映しこの映画は終わる。折に触れ見たくなる品格の高い映画。