こたつムービーさんの映画レビュー・感想・評価

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殺人者(1946年製作の映画)

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率直な感想は「バランス悪いな、この映画!」。
まずこれは1946年作。日本公開が1953年のようで注意されたしで、パートランカスターはデビュー作にあたるようだ。で、エヴァガードナーも2作目なんでほぼイ
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死の接吻(1947年製作の映画)

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同名タイトルにアイラ・レヴィンの超絶傑作小説があるが、これは「全く別のお話」。注意が必要。

冒頭のクレジットにわざわざある通り「全編オールNYロケ」で当時としては割とバジェットのある20世紀フォック
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私は殺される(1948年製作の映画)

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ザッツ・フィルムノワール。主演は「深夜の告白」のバーバラスタンウィックとDKYバートランカスター。

いやーこれもなかなかどうして!渋くて良い。
ほぼ主観展開というか、なかなか明るみにならない全容がや
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(2020年製作の映画)

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こーれーは、面倒だぞー・・
今回でフェア終わろう、もう胸焼けだ。追憶映画祭フューチャリング余命系まつり、最後は本作。


良いとこ。
途中までちゃんと真っ当に「追憶映画」なところ。初恋と時を経たギャッ
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

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追憶映画フェアは混迷迷走しつつ、いつのまにか「余命系」をさまよっている。

で改めて言えば、余命系映画とは予め感動作=話題作(フィーバー)を生みやすい構造をしている。青春時の「人命」を商材として扱う手
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

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これもいやー、まさか自分がそれも映画館で見るなんて、という門外漢バリバリな感じだが「いやコレっしょ!」とばかりに観た。で、感想は!


「たぶんすぐ忘れそう」


観たそばから忘れてるから。それとセカ
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世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

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「Past Lives」を観て追憶映画フェアが発動。
このような気運に乗り本作を「初めて」鑑賞。本気で社会現象にまでなった「セカチュー」の中心、まさにその中身に今回初めて触れた。

まずタッチしたこと
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

開いた人ごめん。長すぎレビューです。

【公開1週目につきネタバレカバー】


とても良い映画だった。また、重層的だ。
ラストの抜け方が素晴らしすぎて、このラストで1億点加算されるのでそれまでのマイナ
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ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ(2009年製作の映画)

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トーキーは初めて観たのでありますが、以前小説は読んでいたのでございます。朧げにお話の面白さだけは覚えている始末でございまして、はて、どこに仕舞ったかと書棚を探しても見当たりません。仕方ないので青空文庫>>続きを読む

青髭八人目の妻(1938年製作の映画)

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これは凄い映画だな。
二部構成の落差、しぼみっぷり、なにより脚本がキテる。パジャマの展開が物凄く一気に掴む。脂の乗ったブラケット&ワイルダーの脚本はほんと科学的だ。そして師匠ルビッチによるワーク。
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スパイの妻(2020年製作の映画)

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すごくNHKのドラマっぽい、と観た後本作を調べるに本当に特別ドラマだった。本作の凄さって、

これが完全オリジナル脚本

ってことだと思う。原作はなく(その後ノベライズなどあるが順序は本作ありき)、こ
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

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オススメに上がってきてアマプラ鑑賞。
撮影にヴィルモス・ジグムンド、音楽ジョンウィリアムス(ツトムヤマシタの打楽器込み)という、今思えばリッチな座組。実際、撮影も音楽も良い。

面白い。まず2024年
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ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

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たぶん最近カットオーバーされた、Amazonスタジオ産の89年リメイクで、ジョエルシルバー製。

軽い感じで観れる作品。

えっと、2024年作だよね?と確認したくなるくらい古風なプロットでセリフにも
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スターリングラード(2000年製作の映画)

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スターリングラード映画祭完結。最後はアノー版。
ジャンジャックアノーは「薔薇の名前」くらいなもんで本作初めてまともに観た。

まず、そもそも原題は「enemy at the gates」。
タイトル違
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スターリングラード 史上最大の市街戦(2013年製作の映画)

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「スターリングラード」ロシア版2013年産。
戦争映画にはまずもって一定の敬意を払う。が、93年ドイツ版の傑作には遠く、遠く及ばない。

バランスもなってない。味方の水兵撃ち殺したり、水場の丸腰ドイツ
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スターリングラード(1993年製作の映画)

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Wペーターゼンの「Uボート」をこよなく愛する自分だが「スターリングラード」を(むろん存在は知っていたが)この程ちゃんと見た。

というか、もうガン見。拳の固い秀作だ。

演出やプロットなど所々ハテナは
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

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観たかったやつ。Amazon primeにて。
大手資本の傘下に入りゲームが変わり疲弊する。
その力学はこのアーティストでも同様だったってことがこの映画でよくわかる。2002年にディーゼル資本の軍門に
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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こーれーは長くなりそうだ・・
【噛みきれない作品ゆえ長文注意報】

アカデミー賞を数日後に控え、話題もあり気になって観に行ったという下世話根性は大いに認める。で、最近の映画館体感としてはやたら混んでた
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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

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ロビー・ミュラーの撮影に触れたくなり、未だ見てなかった本作を鑑賞した。ジム・ジャームッシュ監督作。

ザ・90s 。それもインディペンデントな。

伝書鳩による交信、という言ってしまえば中二的設定が、
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必殺4 恨みはらします(1987年製作の映画)

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BS日テレにて。深作の4。
てか主水がかっこよすぎるわ。いや中村主水=藤田まことの良さというのは年次が上がればあがるほど沁みるものがあるが、ほんとヤバい。年々沁みる。

4Kでリマスターも掛かりやたら
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セクシー・ビースト(2000年製作の映画)

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昨日アマプラで「ブルーベルベット」を久しぶりに観るとホッパー師匠がファック構文しか言ってなく、そんなファック構文しか言ってないこの映画のベンキングスレーに無性に会いたくなった。


けどこれ、ホント見
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

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Amazon primeにて久しぶりに邂逅。
掛けながら寝るつもりが結局見ちまうなあ。
一つはっきりしていることは、

変態映画は歳取らない

ってことだよな。ヒッチコックにしろホドロフスキー、クロー
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バトル・グラウンド 史上最大の激戦(2013年製作の映画)

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第一次大戦の塹壕戦が見たくなり本作を鑑賞。
豪州製。低予算とわかるし邦題は大きくでてる。が、戦争ものとして創る意志、志を感じる。主要三人の俳優が誠実でよく、主演と共同監督を務めるヨハン・アールはなかな
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

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YouTubeにて大塚明夫特別編。

いつだったか。90年代の話。
12モンキーズの兼ね合いだったろうか、単館系映画館でこれを観ている。それ以来の鑑賞だ(去年マリエンバードで、などシュールなフランスも
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

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BSにて。マクベス城。
黒澤作品は再見すればするほど順位が入れ替わるところがある。そんな自身の経年や経験も同時に楽しめるのは本当に面白い。
本作もそうで初見より何度か観ているのだが、これは「観る度にマ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

【封切り一週目につきネタバレ保護つき】

力強い寓話。
R18指定という珍しいメジャー作品だが、観ればなるほど、という所だ。

これは文学してるなー、と見てたらエンドクレジットに原作があり逆にホッとし
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

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ウェスアンダーソンを見なくなったのはいつだろう、と遡ると「ダージリン急行(2007)」が最後だった。本作を初めて(通して)観た。
独自性と作家性は疑う余地なくウェスアンダーソンの湧き出る創作活動に敬意
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白い指の戯れ(1972年製作の映画)

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村川透の処女作でも観てみるか、という出来心から再生すると「日活マーク」がデーンと出る。「おや。東映じゃないのか」なんて見始めたら



前に観てた



笑。冒頭、渋谷の純喫茶でデジャヴ発動。
この作
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

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愉しめた。特撮もよく悪くない作品だ。
とにかくミーガンがキャッチー。

「ロボットの暴走(創造主を越えて)」というオーソドックスなストーリーラインだから、と諦めちゃいけないというか(笑)こういう作品は
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

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今年最初はウィッカーマン。実家にて。笑
大昔ぶりの再検だ。(つまりほとんど忘れてる)


傑作。


ラストが本当に素晴らしい。
あのクリストファーリーの笑顔の謳いあげったら!そして(今見るとダニエル
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

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A24っぽいなーと観てて最後ロゴどん。
もーなんか奴らのやり口わかってきたなー。
チョせぇなぁ、もう・・。さて本題いこう。
【噛みきれん作品ゆえ長文注意報】


まずは独創的である程度面白い。そこは認
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レベッカ(1940年製作の映画)

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「風と共に去りぬ」の翌年、1940年度アカデミー賞堂々の作品賞受賞作。そりゃ面白い。し、なにより完全無欠に「本気出してる」ヒッチコック!

この本気度は、イギリスでの最終作「バルカン超特急」(1938
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ほつれる(2023年製作の映画)

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Filmarksの試写会当たったんだけど風邪の為行けなかった本作。Amazonプライムに早くもなってて鑑賞。(久しぶりの鑑賞記録でもある)

んー。なるほど。
カッティングの生理も悪くなく「見れる」の
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

うーん、悪くないが上がりきらず。
「中盤持ち直した」印象だ。それがなければヤバかったかな・・。以下長くなる予感。

WOWOW版の連ドラがあって、そのバージョンは以前鑑賞を挫折してた。というのもこの物
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七つの会議(2018年製作の映画)

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面白い。池井戸潤X半沢直樹チーム。

もはや、日本による日本のための日本ドメスティックエンタメ(外国人お断り!笑)として非常に高精度で、ここまで来るともう、ね。すごいよ(この外国人お断りな様相は「シン
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凶悪(2013年製作の映画)

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見放題から落ちる報告ありこの度リファレンス。
こういう作品は忘れた頃見直すに限る!
10年前の鑑賞より解像度が上がる。
で、今回はただ見るのも芸がねえなぁと原作ルポ「凶悪・ある死刑囚の告発」も併せて読
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