うまくまとまっていていい映画。
歴史や憲法の教材にはもってこいかも。
主人公も良かったけれど、奥様がいる時はついつい彼女のほうに目が行ってしまう。ああいう賢さと美しさをもった女性は尊敬しちゃう。
ドイツ語話者が喋る時に、字幕が出ないのも良かった。
人は文脈から情報を読み取る。何を言っているのか全ては分からなくても、ところどころ分かる単語を拾い、表情や身振り手振りから状況を判断する。スクリーンに映されるトム・ハンクスの目はまさにそれを行っている目だった。
これらが相乗効果を生み、主人公の不安と疲労、苛立ちを強く感じ取れた。
それに対して情緒的なシーンの音楽がそのまんま情緒だよ〜という音でまったく面白みが無く、むしろ要らないくらい。