ベルマーク

海にかかる霧のベルマークのレビュー・感想・評価

海にかかる霧(2014年製作の映画)
4.2
衝撃的面白さ。
96年の韓国。不景気により財政難に悩む、ある1隻の漁船と船長。
ボロボロの漁船を修理し、そんな状況を打破するため中国からの朝鮮人密航者を乗せる事を請け負うことに。
多数の密航者を乗せ、監視船の目をかいくぐり本国に帰る途中、船は海霧に包まれる。
その中で事態は急変。抜き差しならない状況へと追い込まれる船員たち。
みな正気を失い(逆に正気を保とうとするが故?)常軌を逸した行動に出る。
海霧を期に、一気に「SAW」やなんかの密室サイコスリラーを観ているような感覚になる。
人間模様を見せてからの、主人公側と敵側の線引きの仕方が上手い。そしてラストシーンは憎らしいくらい絶妙!
韓国のこの手のサスペンス系は、妙にリアルで良い意味で血生臭く、見入ってしまう。
この作品は実際の密航事件を基にしてるらしいが、どこまでが事実なのか。
元ネタがあるってのもおどろきだが…。
何はともあれポン・ジュノ監督最高です。
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