ゆー

ダムネーションのゆーのレビュー・感想・評価

ダムネーション(2014年製作の映画)
4.6
ダムの撤去を求める川や自然を愛する人たちとそうでない人たちとの闘いを通して、環境について、人間についていろいろと考えさせられるノンフィクション映画。
環境問題について関心がない人にこそ見てほしい。
そういう自分も最近までその1人だったからだ。
パタゴニアと出会い、その創業者イヴォンシュイナードさんが書いた「社員にサーフィンに行かせよう」に出会い、この映画に出会ったことで、今を楽しむ1人の人間として、この先の世代にも素晴らしい人生を経験する環境を残す責任がある1人の人間として、環境問題について知り行動することは必須だと感じるようになった。
この映画を見ていろいろと感じたが、その中でも特に強く感じたのは、世の中が便利になり、社会が人間で溢れ、ほかの生命や自然と交流する機会が減ったことで、僕たち人間は地球に住む生命体の1種類に過ぎないという意識をつい忘れてしまっているのではないかということだ。
地球というフィールドは人間だけのためにある、そんな人間至上主義のような意識が当たり前になり、人間は生かされている存在だという意識が薄くなっているのではないだろうか。
日常生活と自然との距離が乖離している現代においてこれは仕方ないのかもしれないが、これからはもう仕方ないでは済まされない。
済ませてしまえば、自分たちの首がますます絞まることになる。
地球に住む限り、何事もバランスがある。
どこか度がすぎると必ずどこかに歪みが生じる。
何かの流れを止めれば、やがて活力は衰える。
川の流れを止めれば、水の活力は衰えるように、人の血流を止めれば、人は死ぬ。
自然の摂理は地球に住むうえでの真理を教えてくれる。

だから、僕たちはもっお自然と意識的に接点を持ち、自然やほかの生命を尊重し、それらから学び、母なる地球の健康を保つ努力をする必要がある。
ゆー

ゆー

ゆーさんの鑑賞した映画