Wisteria

誰でもない女のWisteriaのレビュー・感想・評価

誰でもない女(2012年製作の映画)
3.5
第二次世界大戦中、ドイツ兵とノルウェー人女性の間に生まれた子供の数奇な運命。生命の泉(レーベンスボルン)について知識がなく、鑑賞後に調べた。ユダヤ人が虐殺されている一方、アーリア人増殖の為、組織的に生まれて来る子供達。戦後、その立場は本人の責任ではないにも関わらず、複雑なものになって行く。このヨーロッパの大陸ならではの歴史の難しさは理解する事が困難だ。この物語の主人公カトリーネも、時代に翻弄された被害者の一人であるのに、犯罪者の一人でもある。当然とは言え家族がギャーギャー言うので、気持ちは分かるがそんなに簡単な問題じゃないんだって、カトリーネの気持ちだけでは何ともならないんだって、カトリーネの話を聞けよ!と𠮟りつけたくなった。
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