たむランボー怒りの脱出

愛欲の罠のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

愛欲の罠(1973年製作の映画)
4.5
秋山道男がやってる腹話術人形の殺し屋のインパクトが凄まじい。人間か人形か分からないのがめちゃくちゃ怖くて、見ちゃいけないものを見た感じがする。引きのカットで見ると人形かなと思ってしまうのだが、寄りになると何となく人間に見えるという絶妙な分からなさ。大和屋竺つながりで言うと、このビジュアルが『ルパンVS複製人間』のマモーへと繋がっていくのかもしれない。

あと、話の転がし方のいい加減さというか自由さが見ていて気持ちいい。「延髄を撃たれたやつは笑って死ぬ」というセリフを大きなフリにして、案の定しっかりと延髄を撃ち抜かれて死ぬ男が満面の笑みを浮かべる瞬間。ここは爆笑した。