KENT

僕等がいた 前篇のKENTのレビュー・感想・評価

僕等がいた 前篇(2011年製作の映画)
2.9
漫画原作のこの手の作品は少し苦手意識があって見るのに少し抵抗があったが、この作品はストーリー自体がすごくしっかりしていて見応えがあった。
まずこの前篇は物語の要とも言える後篇をしっかり理解し楽しむための前菜という感じ。だけど、決して内容としては薄い訳ではなく、しっかり中身のある作品であった。実際に、この前篇と後篇に分けるにあたってこの前篇があったからこそ、この映画は成り立っていると思う。これを1本の2時間作品に仕上げたらこの映画の良さは多分台無しになっていたと思う。前篇の終わり方も気持ち悪い途切れ方ではなく、程よく後篇への余韻を醸し出す形でうまく仕上がっていた。数ある少女漫画原作の映画の中でもかなり良い出来の作品であった。
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