汽笛の音で目を覚ます

哀れなピエロの汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

哀れなピエロ(1892年製作の映画)
2.8
世界最古のアニメーション。本来は「一杯のビール」と「道化師と犬」と合わせて15分の作品ではあるが、現存しているのはこの作品のみ。

100年以上前の作品なので、一般的な映画とは全く違う技法が使われている。テアトル・オプティークという装置を使い、今では使われることのない透明なゼラチンフィルムに別々に描かれた手書きの人物と背景をプロジェクターで同時にスクリーンに投影して、動画っぽく見せている。キャラクターが透けて見えるのはそのせい。

内容は面白いとは言い難いが、思ったよりずっとちゃんとアニメ。500枚のイラストで構成されている力作で、時代を考えれば凄いとしか言いようがない。