このレビューはネタバレを含みます
ついつい見ちゃう映画です。
けして傑作ではないし、粗もあるし、驚かない。エルロイの「ブラック・ダリア」に比べてドロドロしていない(料理で言うならサッパリ系)。エルロイが元々書いた初期脚本も気になるし、"父殺し"の着地点ならオリバー・ストーンで見たかった(元々監督候補だった)。
なのに未だに見ているぐらい、嫌いになれない作品です。初見の頃より猟犬キアヌにどんどん夢中になってるし。
面白いのがキアヌの役がどれだけ残虐非道でも、チワワのように嫌いになれないイノセントさがあって、ウォッカを飲んでの飲酒運転、けれど消えない一途さが奇妙な余韻と言えばいいか、ホントとにかく面白い。
何度も言うけど傑作じゃない。
けど何か面白い。
たまに遭遇できる系の、面白い作品です。
企画初期からキアヌが主演候補なのも納得です。