ナーガス

フランケンウィニーのナーガスのレビュー・感想・評価

フランケンウィニー(1984年製作の映画)
4.0
『フランケンシュタイン』(1931)を巧みにオマージュしつつ、ティム・バートンの持ち味が集約された作品。
モノクロ映画、キモさとかわいさが同居したフリーク、表現主義的なセット、主体性に欠けたご近所さんなどなど、ティム・バートン的な世界が全てつまっている。逆にその後の作品に同工異曲の感があることは否めないけれど、彼にしか作れない作品世界のため固有の強度がある。むしろもっとこういう作品が観たいと思わせてくる。
特に本作はフリークに対する温かい心情に溢れていていい。ギレルモ・デル・トロもフリークに対して似た感情を持っていそう。
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