ブラックユーモアホフマン

東海道四谷怪談のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)
4.4
さすがに四谷怪談、絢爛豪華。

しかし恐らくそれでも低予算だからか、カット数が少ない。長回しの1カットだけで1シーンを済ますこともしばしば。そのソリッドさに痺れる。

クライマックスは古いお化け屋敷的な怖さで楽しかった。そこに至るまでの伊右衛門と直助が本当にクソ。今回観た4本全部、男が信じられないくらいクソで女性が本当に可哀想。自分の欲望を満たすためとは言っても普通ここまでやらないよってとこまでやっちゃう。ちょっとタガが外れてる。

天井に逆さに張り付いてるのは、『死霊館 エンフィールド事件』を思い出した。もしかしてジェームズ・ワン、観てる?

【一番好きなシーン】
直助に「岩を殺しちゃえばいい」と提案された伊右衛門のクローズアップ。真っ赤な背景と五月蠅く鳴く虫の声。