東海道四谷怪談の作品情報・感想・評価

「東海道四谷怪談」に投稿された感想・評価

うらめしや~

いやー、スゴイ!。スゴイ映画を観てしまった!。

四谷怪談と言えば「うらめしや~」のお岩さん。
とても悲しい話だったんですね。お岩さんに対するイメージがかなり変わりました。「恨めしや。」この言葉に込められた意味。終盤は、お岩さんに感情移入しながら鑑賞してました。

真っ赤な新東宝ロゴから、カンカンカンと幕が上がるOP。この時点で、この映画は何かが違うと思わせてくれる。そして、そこから流れるような殺陣シーン。こりゃー、スゴイ!。

ヒュードロドロ♪と不気味な音楽が鳴り響く。身震いするような、不吉な音楽。この映画のジメジメした雰囲気にバッチリあっている。
ストーリーも面白い。伊右衛門と直助の極悪人ぶりを堪能できる。
おー、スゴイ!。

お岩さん。なにも悪くないのに、酷い目にあっていく。
顔に大きな腫瘍が出来、髪を梳くと黒髪が抜け落ちていき、血が頭からしたたり落ちていく。このシーンは、かなりおどろおどろしい。カメラワークも不気味で恐ろしい。なのに観る者の心を支配してしまう。
ひゃー、スゴイ!。

しかし、この映画はここからがスゴすぎる!。
幽霊になったお岩さんが、画面の隅に一瞬映ったり、川の底から浮かび上がったり、目まぐるしい展開で最後まで進んでいく。
「この恨み、晴らさでおくものか~。」と絶命したお岩さん。
その恨みをこれでもかと魅せてくれる。ふーっと溜息つきながら鑑賞していた。終盤、ある人物が斬られるシーンに一瞬だけ、はさみ込まれる真っ赤な地獄の海のようなシーン。時間にしたら1秒あるかないかであるが、この映画で一番印象に残った凄まじいシーンである。

悲しく切なく美しいラストシーン。
お岩さんは成仏することができたのだろうか。

レンタル
いくら

いくらの感想・評価

3.7
全く期待してなかったのに、映像の迫力といい、後引く怖さといい日本の怪談が存分に味わえてよかった
中川信夫監督の様式美あふれる映画。リアルに怖い。
色彩、構図など凝りまくった映像が美しくもあり、不気味でもある。

(日本映画専門チャンネルで放映されたのを、だいぶ前に録画しておいたのだが、ようやく観れた。)

<映倫No.11266>
mikiya

mikiyaの感想・評価

4.5
伊右衛門と直助がだいぶ極悪非道。この恨み、晴らさでおくものか…のとこがすごく好きだから夏のクソ暑い夜にでもまた観る。
私は幽霊の存在を信じちゃいないが(空想上の幽霊は好き)、幽霊は心に棲みつくものだという感覚は理解できる。伊右衛門から見たお岩とお袖から見たお岩の対比を見てその理論をふと思い出した。
行灯、蚊帳をはじめとする小道具類が薄気味悪く、幻想的だ。天井に張り付くお岩は夜中に思い出しそうで怖いね。日本にしかつくれないヒュードロドロ怪談映画。
伊右衛門やっぱクズだなー。めっちゃ悪い事してるくせに、その都度地味に自分の良心に苦悶していて、ダサい。そんな悩むならやるなよと。直助の甘言に軽く乗せられちゃうあたり、人間として弱すぎる。そこが人間の業の深さを表現していて評価されてるのかもだけど。
ひゅーどろどろどろどろ。

番町皿屋敷、牡丹灯籠と共に日本三大怪談に数えられる四谷怪談。
その伝説の怪談の映画化であり、Jホラーの古典でもある。

これは怖い!
良くも悪くもエンタメ化されてないというか、伊右衛門はとことんクズだし、お岩さんはとことん可哀想だし、怖いシーンはとことん怖い。

基本的には原作に凄く忠実で、変更があったのは直助とお袖のくだりのみ。
あの変更のお陰で、お岩と伊右衛門に焦点が当たるし、いい改変だったのかなと。

エンタメ化されてないと言ったけど、カメラワークや、伊右衛門の心象を蛙の鳴き声で暗喩するやり方等、見せ方として面白い所もあり。

現代のホラーヒロイン、貞子や伽椰子が、呪いや腕力で直接殺すのに対して、お岩さんってぬっと現れて睨み付けるだけなんですよね。
それでいて怖いこと怖いこと。
伊右衛門が発狂するのも納得。

確かに、見ただけで殺す貞子も、物理的にも強い伽椰子も怖いんですけど、本来の怨霊の在り方としてはこちらが正しいような(怨霊に正しいも何もないですかね(笑))。
やや近いのは女優霊か。

現代では色々な映画が見られて、私自身ジェイソンやフレディに夢中なのですが、本来日本人が恐れたのはお岩さんなんだなと。
しみじみと鑑賞致しました。
極悪非道な伊右衛門❗❗お岩さん、もっと苦しめても良かったのになぁ。あれが限界だったんだね😢それにしてもお岩さん可哀想でならない。
伊右衛門、悪いやつだな!
まるで大菩薩峠の机竜之助くらい悪いやつだよ!
伊右衛門が出てきてからお岩の親父が殺されるまでの移動撮影がクール。
お岩を殺すことを唆された伊右衛門に被さるカエルの鳴き声は最高。
『暗黒街の弾痕』に匹敵する蛙映画。