東海道四谷怪談の作品情報・感想・評価

「東海道四谷怪談」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

邪魔になった妻に毒を盛る伊右衛門の冷酷さと欲望がなによりも恐ろしい。伊右衛門はお岩さんとの結婚に邪魔な彼女の父親を殺しておきながら、「敵討ちをする」と嘘をついて一緒になる。しかし、息子までもうけておきながら、「貧しいことに飽いたから」と条件のいい富家の娘に走る。「武士は妻を斬ることなどしない」と言いながら毒殺する。行いが鬼畜すぎる。おそらく幽霊の恐ろしさよりも、生身の人間の恐ろしさを描いた作品なのだろう。伊藤家の父と娘を悪漢から救う場面の立ち回りがなく、急に伊藤家内へのシーンに切り替わったのは不自然。
いしが

いしがの感想・評価

2.5
時代的にできる演出に限りがあるからこそメインとなる戸板のシーンや殺陣のシーンのシュールさが際立ち、更にその裏で鳴り続ける和楽器の音も相まって良い具合に不安を煽られた。
油屋

油屋の感想・評価

-
凄い映画だ。これを見ずして怪談映画は語れ無い。
映像も凄いが心理的な怖さがひしひしと来る。
うだる暑さの夜もこれを見るとブルッと来るね。
mmm

mmmの感想・評価

4.0
ここまで恐ろしいフィルムになったのは照明の力がでかい。伊右衛門がお岩の亡霊に切りかかった途端に照明がついて、お岩の姿が消えるとことか凄すぎる。

一面障子だらけの空間に蚊帳が舞う映像は、あまりにもショッキングだった。あとお岩が毒飲むとこの構図好み。

川から浮上するお岩→伊右衛門「地獄に堕ちろ!」→川に沈没するお岩→間髪いれずに浮上する宅悦
このコンボは不覚にもワロタ。
うらめしや~

いやー、スゴイ!。スゴイ映画を観てしまった!。

四谷怪談と言えば「うらめしや~」のお岩さん。
とても悲しい話だったんですね。お岩さんに対するイメージがかなり変わりました。「恨めしや。」この言葉に込められた意味。終盤は、お岩さんに感情移入しながら鑑賞してました。

真っ赤な新東宝ロゴから、カンカンカンと幕が上がるOP。この時点で、この映画は何かが違うと思わせてくれる。そして、そこから流れるような殺陣シーン。こりゃー、スゴイ!。

ヒュードロドロ♪と不気味な音楽が鳴り響く。身震いするような、不吉な音楽。この映画のジメジメした雰囲気にバッチリあっている。
ストーリーも面白い。伊右衛門と直助の極悪人ぶりを堪能できる。
おー、スゴイ!。

お岩さん。なにも悪くないのに、酷い目にあっていく。
顔に大きな腫瘍が出来、髪を梳くと黒髪が抜け落ちていき、血が頭からしたたり落ちていく。このシーンは、かなりおどろおどろしい。カメラワークも不気味で恐ろしい。なのに観る者の心を支配してしまう。
ひゃー、スゴイ!。

しかし、この映画はここからがスゴすぎる!。
幽霊になったお岩さんが、画面の隅に一瞬映ったり、川の底から浮かび上がったり、目まぐるしい展開で最後まで進んでいく。
「この恨み、晴らさでおくものか~。」と絶命したお岩さん。
その恨みをこれでもかと魅せてくれる。ふーっと溜息つきながら鑑賞していた。終盤、ある人物が斬られるシーンに一瞬だけ、はさみ込まれる真っ赤な地獄の海のようなシーン。時間にしたら1秒あるかないかであるが、この映画で一番印象に残った凄まじいシーンである。

悲しく切なく美しいラストシーン。
お岩さんは成仏することができたのだろうか。

レンタル
いくら

いくらの感想・評価

3.7
全く期待してなかったのに、映像の迫力といい、後引く怖さといい日本の怪談が存分に味わえてよかった
T兵衞

T兵衞の感想・評価

4.2
ストーリーは昔の伝話なのでたんじゅんですが、ビジュアルイメージは中々に鮮烈。罪悪感が恐怖を増強するというホラーの大事な所を押さえてるのは、伝話とて馬鹿には出来ないなぁと。
中川信夫監督の様式美あふれる映画。リアルに怖い。
色彩、構図など凝りまくった映像が美しくもあり、不気味でもある。

(日本映画専門チャンネルで放映されたのを、だいぶ前に録画しておいたのだが、ようやく観れた。)

<映倫No.11266>
mikiya

mikiyaの感想・評価

4.5
伊右衛門と直助がだいぶ極悪非道。この恨み、晴らさでおくものか…のとこがすごく好きだから夏のクソ暑い夜にでもまた観る。
伊右衛門やっぱクズだなー。めっちゃ悪い事してるくせに、その都度地味に自分の良心に苦悶していて、ダサい。そんな悩むならやるなよと。直助の甘言に軽く乗せられちゃうあたり、人間として弱すぎる。そこが人間の業の深さを表現していて評価されてるのかもだけど。