東海道四谷怪談の作品情報・感想・評価

「東海道四谷怪談」に投稿された感想・評価

あちゃ

あちゃの感想・評価

3.8
説話論敵持続が凄い、つまり無駄がない。新東宝ですらこんだけいいセット使ってた日本の底力。映画研究塾風に言えば75-85
やってることは、お化け屋敷的な天井や川の中から幽霊が飛びだす、子供騙しの脅かしと同じなのに、これを映画というメディアで、中川信夫が創り出すと、こんなにも不気味でフェミニティーで妖艶に仕上がるとは。

日本ホラーのクラシック中のクラシックであり、今観たら一周回って、新鮮な恐怖体験を提供してくれる。

本作を根本で支えているのは、若杉嘉津子演じるお岩さんの非常に整った顔の美しさが、幽霊になった時、より不気味さと悲しさを帯びているところにあると思う。

技術面や秀逸な脚本などでも優れているけど、やはりお岩の、あのメークなども含め、映画全体が非常に女性的で、時代劇という、圧倒的弱者の設定で女性的に描いたからこそ、哀しみが際立つ。

それに加え、フィメール的なホラー演出と共に漂う色気がとても光る。


前半はありがちな、苦労浪人が陰で悪巧みを重ね、後半ではそれらが亡霊になって襲われ、ツケを払わされるというもの。

怪奇現象のベクトルの入り口に
「伊右衛門殿ぉぉ〜」
「よぉくもこのわたしにぃ〜」
お岩のこのセリフ。 完璧的な音の出し方。

こういう猫撫で声が幽霊を連想させるというのは、子供でも分かる古典的な日本型幽霊の典型だけど、絶対にこの映画の与えた影響は大きいと思う。

映画全体の湿度まで、このセリフによりガラリと変わり、完全に支配する。
からの幽霊のファーストショットは、やばすぎる、普通にビビった。

この先ははっきり言って画面に写っているもの全てが怖い。

日本ホラーの中でも欠かせない存在、だからこそもうちょっと行ってしかった。
あとひと息欲しいと思うのが、正直な気持ち。
愛梨

愛梨の感想・評価

3.7
面白いけど怖すぎる
(私はホラーが苦手です笑)
近年のホラー映画の方が怖いけど
また違った怖さがあった

お岩さん可哀想だったけど
やり返し怖いよ…
照明が不気味
音が煽るからまたまた怖い

ラストの方で
リズミカルに幽霊が次々に出てくるところとか突然で怖い

最後成仏するシーンがあるけれど
あんな散々怖がらせてきたのに(観客を)
良かったねとはならないよ笑

なんかモヤモヤする~
みてる人もお岩さんにやられっぱなし感あるな~
yuk

yukの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

聞いたことはあるけど観たことはなかったけど、観れた!!!!元祖ジャパニーズホラー卍
中川信夫・業の人間アラベスク

天知茂(伊右衛門)が悪人に見えなくて。
人の弱さゆえに罪を重ねていく前半に引込まれる。
これぞジャパニーズホラーだ
怖いよ~😱
トイレに行けないよぉ~

このレビューはネタバレを含みます

邪魔になった妻に毒を盛る伊右衛門の冷酷さと欲望がなによりも恐ろしい。伊右衛門はお岩さんとの結婚に邪魔な彼女の父親を殺しておきながら、「敵討ちをする」と嘘をついて一緒になる。しかし、息子までもうけておきながら、「貧しいことに飽いたから」と条件のいい富家の娘に走る。「武士は妻を斬ることなどしない」と言いながら毒殺する。行いが鬼畜すぎる。おそらく幽霊の恐ろしさよりも、生身の人間の恐ろしさを描いた作品なのだろう。伊藤家の父と娘を悪漢から救う場面の立ち回りがなく、急に伊藤家内へのシーンに切り替わったのは不自然。
いしが

いしがの感想・評価

2.5
時代的にできる演出に限りがあるからこそメインとなる戸板のシーンや殺陣のシーンのシュールさが際立ち、更にその裏で鳴り続ける和楽器の音も相まって良い具合に不安を煽られた。
油屋

油屋の感想・評価

-
凄い映画だ。これを見ずして怪談映画は語れ無い。
映像も凄いが心理的な怖さがひしひしと来る。
うだる暑さの夜もこれを見るとブルッと来るね。
mmm

mmmの感想・評価

4.0
ここまで恐ろしいフィルムになったのは照明の力がでかい。伊右衛門がお岩の亡霊に切りかかった途端に照明がついて、お岩の姿が消えるとことか凄すぎる。

一面障子だらけの空間に蚊帳が舞う映像は、あまりにもショッキングだった。あとお岩が毒飲むとこの構図好み。

川から浮上するお岩→伊右衛門「地獄に堕ちろ!」→川に沈没するお岩→間髪いれずに浮上する宅悦
このコンボは不覚にもワロタ。
>|