harunoma

ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画のharunomaのレビュー・感想・評価

2.0
食わず嫌いな有閑なるケリー・ライヒャルト
偏見だが保坂和志のようにただただリアルを積み重ねて行くとニューノーマルの手触りは現れるしそれは一つの誠実だが、永遠に西部は消え、ダウナーな凪が続き、フィクションの力は言説に回収されるしかない。それはそうなるだろうという話が永遠に続いていき官能ゼロの乾き切った諦念は潔いとは言えないだろう。アメリカの特に現代映画作家は嫌いだ。見せないことの、あるいは見せびらかすことの選択の判断が高尚だとでも言うのか。この方面のジェシーもどうなんだ。クレール・ドゥニの映画と変わらない、微笑みなしの形式主義風ショットゼロ映画。というかほとんどドゥニだった、何の価値もない堕落。最後まで見てはみた。事なかれ主義のファシスト。
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