地上波での田中邦衛氏追悼特番にて。
今作品が初めて鑑賞する『北の国から』
今作品を鑑賞しただけでもこのシリーズが長く愛され続けてる理由が分かった。
俳優陣の演技や一つ一つの台詞もそうだが富良野の広大な自然とゆっくりと語りかけるような音楽が、素晴らしい映像や光景を抵抗なく私の胸にじんわりと浸透させてきた。
それもあり、田舎出身の私が郷愁の念に駆られるのに時間はかからなかった。
全く、なんと優しい物語なんだろう。
登場人物の人間臭い部分にここまで近距離でフォーカスを当てて、尚且つ共感させてくれた作品が今まであっただろうか。
淡い恋心や家族に対する葛藤。
大切に思うからこその寂しさ。
不器用な愛。
誰もが一度は経験したであろう苦い思い出を、等身大のままカッコつけずに描いてくれていた。
だからこそ、鑑賞するこちらも斜に構えず真正面から最後まで観なければならないと感じた。
観賞後はただただシンプルに、今作品に出会えて良かったと思えた。
これから先、ゆっくりと全シリーズを観るという新しい人生の楽しみができた。
素晴らしい作品をありがとうございました。
