多分、北の国から全シリーズの中で、私が一番好きなのはこの巣立ちです。
どんだけ泣いたか。
小津さんの東京物語と同じテーマ。
そして、同じくらい素晴らしい作品。
上京した純。
看護学校で勉強している蛍。
2人とも五郎の所に戻ってはこない。
レイちゃんのようには愛してないたま子を妊娠させてしまう純。
富良野には戻らず、彼氏のいる札幌で働こうとしている蛍。
丸太小屋を作ろうとしている五郎は、何年もかけて自分で切り出したその丸太を、純のために売り払う。
そして、お正月。久しぶりに父の元に戻った2人は…。
五郎の不器用な愛が本当に泣ける。
露天風呂を作って2人をはしゃいで待つ五郎。
お前らにできるか?の最後のシーン。
親や故郷がつまらないものに思えてしまう若者にも、きっと刺さる作品。