佳子

北の国から'92巣立ちの佳子のレビュー・感想・評価

北の国から'92巣立ち(1992年製作の映画)
5.0
多分、北の国から全シリーズの中で、私が一番好きなのはこの巣立ちです。

どんだけ泣いたか。

小津さんの東京物語と同じテーマ。
そして、同じくらい素晴らしい作品。

上京した純。
看護学校で勉強している蛍。

2人とも五郎の所に戻ってはこない。

レイちゃんのようには愛してないたま子を妊娠させてしまう純。
富良野には戻らず、彼氏のいる札幌で働こうとしている蛍。

丸太小屋を作ろうとしている五郎は、何年もかけて自分で切り出したその丸太を、純のために売り払う。

そして、お正月。久しぶりに父の元に戻った2人は…。

五郎の不器用な愛が本当に泣ける。
露天風呂を作って2人をはしゃいで待つ五郎。

お前らにできるか?の最後のシーン。

親や故郷がつまらないものに思えてしまう若者にも、きっと刺さる作品。
佳子

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