北の国から'92巣立ちの作品情報・感想・評価

「北の国から'92巣立ち」に投稿された感想・評価

blackflag

blackflagの感想・評価

4.2
まさかの前編・後編仕様!!

帰ってきて欲しい五郎
帰りたくない蛍

都会に出で無気力に過ごす純
3人の思いがばらばらで今回も切なさ全開です。

本当に名作です。
meguros

megurosの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前後編で5時間弱。しかし、この巣立ちを描くにはそれだけの時間が必要だったと感じる。大傑作回。成人を迎えつつある純と蛍の「何になるのか?」という自分探しの旅と帰郷をめぐる話が、産みたかった命と望んではいなかった命という2つの対比エピソードを通じて、巣立ちというテーマに辿り着く。

「誠意って何かね?」と言われた五郎は丸太を売ってその金を菅原文太に送るが、純からは「もう大人なんだから自分の責任は自分で取る」と言われる。蛍も家を出て、もう富良野には戻らない、就職を約束していた病院への謝罪は大人だから自分でしてくると言う。自分の役割はもう終わったのではないか?とも感じる五郎が瀕死の事故にあったその事故現場で、棟梁(大地康雄)の語る言葉、それがこの巣立ちで純と蛍が辿り着く場所だ。

棟梁は五郎より5つも下ながら、立派な男だと五郎が尊敬している人物だということが途中話される。その棟梁が涙を流しながら五郎の話をするこの場面を見ていると、一人で生きていく力を持つことや一人で責任を取ると決めることよりもっと大事なのは、尊敬し合える関係を結ぶ力を持つことなのだと思えてくる。本作は五郎の野糞シーンから始まり、犬(あきら)と2人で同じものを食べ、寂しさのあまり旭川までついつい野菜を持って行っちゃう姿や、慣れないスーツで謝り倒し、やるなら今しかねぇ!と井戸を掘り当て、病院に運ばれる所まで、五郎という人間が余す所なく描かれている。捨てられていた石を使って家を建てるという発想は捨てられていた自転車を拾って直すという昔の五郎の回復でもあるが、丸太小屋焼失以降の苦悩の軌跡それこそが親の偉大さ、人間のスケールとなって巣立ちを迎える純や蛍の前に立ち上がる。

他にも名シーンも数多い。正吉が五郎と小屋で飲む場面。大滝秀治が「あいつはバカだ。ワシは何も言えんかった」と病院で嘆く場面。こごみがオープンしたスナックに泥だらけで訪れ「水が出た」ことを喜ぶ場面。たま子がガラス越しに口パクでライムライトがいい映画であると伝えるレンタルビデオ屋の場面。純の初体験を見守る健さんのドアップも良かったし、ラストの病院シーンでは大切なものは家族以外にないのではないかと考えさせられる。

しかしいつ観ても許せないのは純の女性に対する態度。レイちゃんのようには好きになれないとたま子を傷つけ(いつまでもトロ子と手紙で呼ぶのも許せない=脚本がうまい)、すっかり”汚れてしまった”純にとっては北海道で植樹をしているレイちゃんも眩し過ぎる存在に。そうした穢れ意識を考えればこそ余計にシュウに対する態度はムカムカしてくるわけだが...(これは95秘密の話...)。

文太さんが話す「もしも実際あなたの娘さんが現実にそういう立場に置かれたら?想像してみて欲しい」という話も蛍の今後に関わる伏線に。純が誠意について何か掴むのも’02まだ持ち越される。

ちなみに、純が東京で行く同窓会シーンに若き日の渡部篤郎、西島秀俊がチラッと登場。石丸謙二郎も不気味なビデオ屋店員として。

このレビューはネタバレを含みます

少し前に田中邦衛さんの追悼で放送した
初恋から父に火がつき
しかし多分沢山の人に火がつき
近くのTSUTAYAさんの
北の国からが一斉に
レンタル中になっていたそうだ
そしてついにレンタル出来たであろう
今作が僕にも回ってきた
なんだか急に話が飛んでる気がするなと
思ったら初恋と今作との間に当たる
帰郷なるものがあることがわかった
それはもう観て返却したのか
飛ばしてレンタルしたのかわからないが
序盤ちょっと気持ちが出遅れるも
全パートに惜しみなく
複雑な感情の入り乱れが詰まってて
どれだけの時間をかけて
この脚本を練ったろうか
全体の話で考えると
まだまだ通過地点なのに
その果てしなさを感じた
螢とか純とかにシフトする前に
五郎さんの抱える家族への寂しさ
純粋な人肌恋しさの時点で
少し痛々しくもあり、もう涙腺に来てた
そして螢へのシフト
螢の語り、父と彼氏への想いの揺れ動き
旭川と彼氏の居る帯広の間に
富良野があるという絶妙な土地の並び
やさしさが目からこぼれ落ちる
個人的に前編で一番締め付けられた
正吉の五郎さんへの想い、姿勢
ここの酔っ払い五郎さんの一筋の涙が美し過ぎた
そして純へのシフト
この歳になってやっと気付く
螢もそうだけど純の語りの素晴らしさ
そしてこの時代のカルチャー
アイデアが可愛い気の利いたデートの仕方
しかしいつまでも子供染みた遠距離恋愛に生じる
綺麗事に飽き飽きしはじめる純
れいちゃんへ青いなりに"愛"を感じているくせに
気まぐれのやさしさと下心で
タマコと半端な男女関係に浸ってしまう
個人的にタマコこと裕木奈江さんが
配役なのが可愛い過ぎて
れいちゃんへのようには愛せない
と言ってる意味が
わからなくなってしまうほどだった
草太兄ちゃんとアイコさんそして
その溢れんばかりの希望を
形にしたかった式が絶望に変わってしまう
あの下り残酷な現実過ぎる…
捉え方の違う身篭りで繋がれる富良野と東京
レベル高めの若さ故の過ちは
大人になったつもりでいた純に
無力感や父への罪悪感に苛まれる
欲望に負けたとは言え
悪人では決してない純には
経験値と片付けるにはなかなかにハードだ
息子の過ちの為に
自分にみせられる誠意について考える中
自分で時間をかけて皮の処理をした丸太を
全部売って金を作る
純からすれば申し訳なさでいっぱいだが
五郎さんとしては
そのおかげで石造りの家を思いつく訳で
大晦日に帰ってくる純と螢に喜んで貰う為に
自分の力でだけで時間も忘れて
井戸を掘り進め、掘り当て
スナックで流す涙にはもらい泣きした
大金の代わりにもっと大きいものを得たとは言え
ほんとのほんとは心の内に複雑な気持ちが
入り乱れてるとは思うけれど
それはお前にやった金、
お前の為のものだと言い切る五郎さんに
泣きしびれる純、たまらなかった
やっと家族が揃ったのも束の間
五郎さんの生きる糧は次々と崩れ落ちる
確かに全部が全部五郎さんが
勝手にやったことだけれど
そんな言葉で片付け切れない想いに
胸は締め付けられる一方だ
そこにトドメを刺すように
子供達には内緒で作ってる
山小屋の屋根の雪かきをする五郎さんを
悲劇が襲う
足を滑らせ屋根から落ちた五郎さん
落ちた衝撃で崩れてきた丸太の下敷きになり
猛吹雪の中もがきにもがき
シートで屋根をつくったり
ナイフで丸太を削って火をつけ
暖をとったり奇蹟どころか
もはやファンタジーの域まで達しつつ
絶体絶命の中、犬のアキナの暖かさのおかげで
助かったのだろうと医者に言われる
五郎さんが弟子入りした大工の金治さんが言う
奇蹟じゃなくて自分で生きたんだと
泣きながら語るトドメは刺さるでしかなかった
一概に"面白い"と片付けられない程の
しっかりと重量感のある内容に
スペシャルドラマの域を今作だけで超えていた
katharine

katharineの感想・評価

4.3
初鑑賞。
TVドラマシリーズから、観ていた者にとっては、富良野のシーンに純、蛍の姿が無いのは寂しいが、それぞれの場所で、それぞれの生活が描かれる。
男として、女として、純、蛍の成長、責任、自らの進む道、決断を描く秀作。
正吉の再登場、その言葉は心打つ。
菅原文太と田中邦衛の共演シーンは必見。
Hy

Hyの感想・評価

5.0
数十年ぶりの鑑賞
おそらく生涯これを超えるドラマシリーズには出会えないと思う

当時とは違い、すっかり五郎さん目線で別の感情

本作では菅原文太、大地康夫さんにめちゃくちゃ痺れます。

見るたびに北海道に帰りたくなる
SID

SIDの感想・評価

5.0
蛍も富良野を通りかかるも富良野にはよらず 彼氏との時間を大切にし 看護学校卒業後の進路を吾郎さんに言えず

純も富良野に全然帰らずに東京で好きでもない子を妊娠 中絶させたり

だんだん子供達も大人になって 親離れして行く様子が見える今作

子供の成長はそうならなきゃ行けないのだろうけど なんか寂しいな

石の家を作る事にした吾郎さんは 大晦日純と蛍が帰郷した時の為に井戸を掘り 露天風呂を作って入るのを楽しみにしてたけど
いろいろあって
大事件が・・・

この人間ドラマは なんとも言えない
見た後に 優しくなれるドラマ
kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.3
▪️JPTitle :「北の国から ’92巣立ち」
ORTitle: ※※※
▪️First Release Year : 1992
▪️JP Release Date : 1992/05/22
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-187 再鑑賞
🕰Running Time : 288分
▪️Director : 杉田成道
▪️Writer : 倉本聰
▪️MusicD : さだまさし
▪️Cast : 田中邦衛、吉岡秀隆、中嶋朋子、竹下景子、いしいすぐる、岩城滉一、地井武男、清水まゆみ、ガッツ石松、小松政夫、布施博、北村和夫、南雲佑介、大地康雄、大滝秀治、今井和子、緒形直人、中沢佳仁、横山めぐみ、美保純
古本新之輔、裕木奈江 、菅原文太、神保共子、いしだあゆみ
▪️Review
〜シリーズを通して〜
故田中邦衛さんのご冥福をお祈りいたします。
田中邦衛さんと言えば代表作は「『北の国から』。1981年の連続ドラマ開始から2002年のスペシャルドラマ『北の国から 2002遺言』まで21年も続いた日本を代表する伝説的なヒューマンドラマです。本作を振り返ることによって田中邦衛さんという名優を心に留めおきたいと思います。
※TVロードショーされたからかFilmarksでも映画のカテゴリーにスペシャル8作が取り上げられています。なので映画ではないですが、スペシャル8作を再鑑賞していきたいと思います。
『北の国から』。昭和で育った私にとっては色んな意味で、日本と言う国の原風景がこの作品には多く込められていると思います。日本の家族、親子、隣付き合い、恋愛、生活風習、人生観、死生観、故郷、などなど。。。今観ても本当はもっと大切にしなければいけないことを気づかせてくれる、そんな作品です。若い頃何度も富良野に足を運びました。こんなに愛に溢れ、感涙させられる作品は他に類をみません。ほんと日本を代表する名作です(私の中では寅さんシリーズと並んで!!)。

『北の国から'92巣立ち』
スペシャル版第5作目。草太の子供は流産し、一方で純はタマ子を妊娠させてしまいます。。。生命を考えさせられます。そしてメインのテーマは子供たちの巣立ち。蛍を富良野の病院に就職させたい五郎でしたが、蛍本人は恋人の発案でもある札幌行きとの間で揺れます。純もタマ子への謝罪で五郎がタマ子へ渡したお金を“もう大人だから自分で責任を持って取るべきで”と五郎に返却しようとします。そんな二人に対して子供たちの巣立ちを大きな心で包み込む五郎の姿に胸が痛みます。。。“巣を守ってて”玲子の幻とのやりとり。子供が巣立っていくということは、こういうことなんですね。年をとると父親目線で観てしまいます。そしてそれぞれ二人の決断は。。。

裕木奈江演じるタマ子は少しトロイかもしれないけどとても素敵なキュートな女性でしたよね!

物語は。。。
東京のガソリンスタンドで働く純(吉岡秀隆)は、ピザ店に勤めるタマ子(裕木奈江)が妊娠したと知って、食事ものどを通らなくなります。しかし彼女が堕胎したと知り、駆けつけた病院で純はタマ子の叔父(菅原文太)に殴られます。急遽、父の五郎(田中邦衛)が上京し、純と共に土下座して詫びますが追い返されてしまいます。富良野に戻った五郎は、3年越しの丸太小屋づくりを断念し、大切な丸太を手離してタマ子への慰謝料を作り送ります。一方、旭川の看護学校から、父五郎の待つ富良野を素通りして帯広の恋人勇次(緒形直人)に会いにゆく螢(中嶋朋子)は、来春卒業したら五郎の期待を裏切って、富良野の病院には勤めずに勇次のすすめる札幌の大病院で正看の資格を取る気になっています。大晦日、久しぶりに帰省する純と螢を温かく迎える五郎。3人はそれぞれの想いを胸に再会しますが。。。

☆感涙ポイント
本作も号泣というよりは五郎の想いのを考えると胸がとても痛くなります。そんな切ない涙が。。。
・“金がなかった事が大きかったんだ。金が無かったら知恵だけが頼りだ、知恵と自分のだせるパワーと。。。”純が五郎にお金を返すシーン。旨にグサリときます。
・五郎が山で見つかったシーン、蛍の絶叫と純の“父さん、生きていて下さい”。。。

そして、
“誠意とは何なんだ。誠意とは。。。”菅原文太のこの台詞、名台詞のひとつですよね。

“やるなら今しかねぇ🎵ナカミゾツヨシだ!!”
しかし1作が前後編288分、かなりの見応えになってきました。一つの家族が3つに分かれて行くのでそのぶん時間は3倍ですね。

本作時点、
田中邦衛60歳 吉岡秀隆22歳 中嶋朋子21歳

▪️Overview (Wikipediaより)
東京から故郷の北海道に帰郷して、大自然の中で暮らす一家の姿を描く。脚本は倉本聰で、北海道の雄大な自然の中で繰り広げられる。連続ドラマ放送後、8編に及ぶドラマスペシャルが放映された。主題歌の作曲・スキャットは、さだまさし。

連続ドラマの好評を受け、10年単位で子役の成長を追う大河ドラマというコンセプトで、当初から長期シリーズとする予定で開始。ドラマスペシャルでは常時視聴率20%超えを記録した。全ての作品がビデオ化されている。

・TVドラマ1981年10月9日 - 1982年3月26日
・北の国から'83冬
・北の国から'84夏
・北の国から'87初恋
・北の国から'89帰郷
☆北の国から'92巣立ち
・北の国から'95秘密
・北の国から'98時代
・北の国から 2002遺言
2021#188
田中邦衛さんが亡くなられました。
追悼番組で‘87初恋が放映されました。他の作品も見たくなり昔ブルーレイに録画していたものを見ました。
東京に出ていた純が過ちを犯して父親が謝りに東京まで来ると言う物語。高倉健の前で童貞を捨てた純は菅原文太に怒られる。菅原文太演じる彼女のおじさんがすごく怖かった。
悪いと思いながらも五郎を1人にしている蛍の気持ちが切ない。
西新宿の親父の唄 やるなら今しかないと井戸を1人で掘り始める吾郎。
田中邦衛が今日亡くなった。俳優業を辞めてから随分経つけど、亡くなったのはショックで悲しい😭私にとってはやっぱり黒板五郎。『北の国から』大好きで何回も観てる。北海道が舞台ということもあり観たけど、こんなに素晴らしいドラマは他にないと思う。そしてドラマに続く映画も良かった。たまたま今作だけは未レビューだったので、思い出しつつレビューしようと思う。8作あるスペシャルのうちの5作目。前後編合わせて4時間超えの壮大なドラマ。
巣立ちというタイトル通り、純は東京で仕事、蛍は旭川の看護学校へ。五郎はひとり暮らし。飼い犬はアキナ。純の東京の彼女に今は懐かしい裕木奈江。訃報にSNSで素早くコメントしてたなあ。これ1作しか出てないのに。純と蛍を差し置いて!役柄はタマコ。このタマと純が渋谷のラブホへ。その時に観てる映画は私のベスト3に入ってる『ニュー・シネマ・パラダイス』やめてくれ~。更に2本目に『南極物語』大好きな高倉健さん主演。その健さんの目の前で…おーぃ、純!札幌の可愛い彼女が居るのにどうしようもないヤツだな!健さんに謝れ!その結果、五郎さんは飛行機に乗って、カボチャを沢山持って、それから土下座よ。半沢か。バカ息子のために、純が不純のせいで。しかし、ここで圧倒的オーラのあの方、菅原文太がタマコのとっつぁんよ。『誠意とは何かね?』のセリフ。ズッキューン!
蛍のことも純も親の想い届かず。五郎さんは老いて寂しく、子への想いは片思いで。胸が締め付けられる。辛い。しかも草太兄ちゃんも色々とあったし。
地井さんは早く逝き過ぎた。好きだった、ちい散歩。
そして後半ラストに更にとんでもないことが。
雪の中で生きるか死ぬかの五郎さん。『おいら、もうこれでいいかな』まだ駄目だ!まだ生きろ!あ~このシーンだけ観返した。今日の訃報が重なり、泣けて来る。
親って悲しいね。でも愛する子供が居るって、幸せだな。
邦衛さんも立派な優秀な娘さんが居て、お孫さんも居て、多分幸せだったろうなあと想像する。
北の国からと五郎さんは永遠にみんなの心に。
邦衛さん、どうか安らかに。
五郎の家を訪ねて、富良野にも行かねば!
※おやつは東京で買ったアトリエうかいの夕暮れクッキー。チーズやオニオンなどしょっぱいクッキーでおつまみ感覚。甘い紅茶で。
※夕飯は、たらこスパゲティー。昨日の残りのサラダにオニオンスープ、クリームチーズとツナのカナッペ。

頑固だけど、でも真っ直ぐな親父、、を演じさせたら、貴殿は日本一の名優でした。

いつの日か、必ず富良野を訪ねます。

どうぞ安らかに。。合掌。
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