かがみん

ヴィンセントが教えてくれたことのかがみんのレビュー・感想・評価

4.3
この映画を見て連想するのはアメリカロマンティシズムの代表的な人物Ralph Voldo Emersonだった。
人間の外側だけでは推し量れない善の部分は、Vincentの内側に抱えるものに存在するということが感じられた。
木であったり、庭の植物を大事にするところに自然への趣を感じさせるところから、アメリカンロマンスを感じる一方で、賭け事、酒、娼婦といった現代におけるリアリズムの問題点を織り交ぜることで、その間に生じるある種の矛盾的感覚がVincentというロマンスを感じさせる人物を強調し、映画自体に感動味を与えているんだと感じた。

なかなか感動を誘うアメリカンロマンス漂ういい映画だったと思う。
かがみん

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