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ズートピアのatariのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
4.7
公開当時はそこまでだったのに、6年経って改めて観てみたら全てが刺さりまくってしまい生涯大切にしたいと思える一本になった。大人になった今だから気付く、この作品に込められた皮肉まじりのメッセージの数々。人間が現実で直面している深刻な課題が、動物たちの理想郷『ズートピア』の世界に比喩的に映し出される。意図的にも無意識的にも蔓延る差別や偏見。多様性を受け入れお互いを尊重することの大切さ。子どもをターゲットとするアニメーション作品でありながら、それらが物凄く上手く描かれていると思った。
ジュディがウサギ初の警察官になるという夢を叶えるまでの話かと思えば、むしろそこからストーリーは始まる。このシナリオもなかなか斬新で好きだし、ニック×ジュディの凸凹だけど息ぴったりな掛け合いも可愛すぎてずっと見ていたい。勇気をもらえて、学びもあって、最後は笑顔になれる。大人も子どもも楽しめる映画って正にこういう作品だと思うな。さすがディズニー。
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