動物たちが集まる都市、ズートピアを舞台としたバディムービーです。非常に素晴らしい作品でした。もう全人類に観て欲しい映画です。
ざっくり一言で言うと「差別と偏見」についての物語ですよね。そういう映画はいままで沢山あったのですが、この映画が突出しているところは「差別は良くない。それは分かっている。でも差別は起こりうる。」という部分を描いているところだと思います。主人公であるウサギのジュディは差別は良くないとハッキリと分かっている。それでも彼女の言動は本人の自覚なく人を傷付けてしまうのです。ここの描き方に非常に感動しました。差別は、あからさまに悪意を持って人を見下す人からだけ生まれるのでは無いのです。
さらに描かれるのは多様性の素晴らしさです。ジュディが初めてズートピアを訪れるシーンでの豊かさよ。「やっぱり多様性が良いよね」というのをフレッシュなアイデアたっぷりに見せてくれます。
しかもバディムービーとしても良くできています。ニックとジュディという一見正反対の性格の2人がお互いの個性で事件を解決していく。とにかくニックがイケメンなんですよね〜。2016年で今のところ1番のイケメンです笑。もうジュディとニックがイチャイチャしてるのを観てるだけでなんか満たされた気分になるというか笑。
さらに本作の世界観を1分で子供にも分かるように説明したオープニングも圧巻でした。しかもこのオープニングもクライマックスの伏線になっているってどんだけ良くできてるんだよ！！
