とてもおもしろい！！
これはみんなに薦めたくなるのも納得出来ました！
メディアでも散々、ディズニーなのに大人も楽しめる社会派ストーリーだと取り上げられていましたが、成る程！想像以上です。
ウサギのジュディは警察官になるのが夢。しかし保守的な両親から「パパとママはどうして幸せになれたか分かるか？それは夢を捨てたからだ」と反対されます。さらには、イジワルなキツネにも「ウサギがなれる筈がない」とバカにされ、それでも夢を叶えるため努力をし、警察学校を首席で卒業。憧れだったズートピアに配属され、希望を胸に出社するも…そこでも見た目による差別を受けます。しかしそれでも前向きに仕事をこなしていた時、後の相棒となるキツネのニックに出会います。ニックは詐欺師なのですが、過去にやはり見た目による差別を受け、傷付き、しかしそれを受け入れてしまっているという現状でした。そんな正反対な状況の二人が、行方不明になっている動物たちを協力して探していくことになり、徐々にお互いを信頼していくようになりますが…。
ジュディの記者会見のシーンでは、とても衝撃を受けました。種族なんて関係ない！と誰よりも差別を嫌っていたジュディが「肉食動物だけが、凶暴にーー」と発言したからです。やはりどれだけ差別を反対しても奥底には残ってしまっているのかと。これはジュディでさえもそうなのかと。
キツネであるニックもその発言に傷付き、ジュディの静止も振り切り会見場を後にしてしまいます。
それにしても、このニックのキャラクターがとても好きです。まさかキツネに惚れる日がこようとは(笑)
他にも、ナマケモノ、ネズミ、チーター、Mr.big(笑)…などなどとても個性的で愛らしい動物たちが出てきてとても楽しめました。
そしてラストシーンも良かった。
車に乗ると性格が変わるというのは万国共通なんですね(笑)
差別や数の暴力など、我々大人はどうしても深く考えさせられるようなテーマでしたが、もちろんメインターゲットであろう子供が観てもおもしろく感じるように作ってあります。そしてその子が成長し、また観たときに今度は全く違う感想を抱き考えるだろうーーそんな、ずっと世に残しておきたい、そして何度でも観たい素晴らしい映画でした。
