1度目は劇場で、2度目は地上波で。
「先入観をくつがえせ!」
というメッセージが随所に織り込まれている。
先入観は、ときに偏見となる。
そして、先入観をもっているとき、それを偏見とみなしうるか決めるのは自分ではない。
夢見るジュディ(ウサギ)も、臆病なニック(キツネ)も、周囲の動物が偏見を持っていると感じたとき、怯え、憤り、悲しんだ。
けれども、偏見に傷つき、先入観に悩んだ彼ら自身もまた、別の誰かに偏見をもっている。
足りないところを補い合い、逆境を乗り越えた2匹は、次第に心を通わせる。
車中で交わす最後の会話は、必聴だ。
不意を突かれるエンディングも、見逃せない。