メタ壱

モアナと伝説の海のメタ壱のレビュー・感想・評価

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)
5.0
海の向こうに憧れる少女・モアナが神人間のマウイと共に世界を救う旅をするお話し。

どちゃくそ最高の映画でした!!
どうやら僕は“現状を打ち破って外の世界に飛び出していく”系の作品が大好物なようです。

こんな美しい海と空の青を初めて見ましてけっこうガチで心が震えましたし、テレビなどでよく聴いていた歌「どこまでも~How Far I’ll Go〜」が凄く良くてサントラを買う事を即座に決意w

海の向こうへは出ちゃならんという保守的な島の環境と、未だ知らない大海原とその先の世界に強く惹かれる心の間で葛藤するモアナ。

作品内ではこれが、保守的な事が悪いとか、外に出る事が素晴らしいみたいな一方的な価値観から描かれていないのがとても素敵。

それをセリフなどで言ってしまうとどうしても説教臭くなってしまいますが、それらを言葉ではなく物語と演出、登場人物たちの行動で表現しきっている所にディズニー作品のレベルの高さを感じざるをえません。

また、登場キャラクター達もとても魅力的で、いつもモアナの傍にいて時に優しく導き、時に厳しさをみせる海はまるでお母さんのような存在だし、島の中で唯一の理解者だったおばあちゃんはいつもモアナを尊重し見守ってくれます。

そしてお互いの存在を支え合うモアナとマウイに、いつも一緒にいてくれるニワトリのヘイヘイが凄く可愛い。

真っ直ぐしか進めず、目の前にある物は何でも食べようとしちゃうオバカなヘイヘイだけど、その目の前の事に恐れず真っ直ぐになっちゃう愚直さはもしかしたらモアナの純粋な冒険心そのものなのかもしれないですね。

「モアナと伝説の海」はそんなとても魅力的なキャラクターたちと美しい風景が織りなす素敵な作品で、今まで観たディズニーアニメの中で一番好きな作品になったかもしれません!
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