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救いの接吻の白のレビュー・感想・評価

救いの接吻(1989年製作の映画)
3.0
「映画は人生の厄介ごとを捨てるゴミ箱じゃない」。
愛を生きることと、物語を持続させることは違う(夫婦の関係と創造行為の危うい均衡)。だがどちらにしても、真実が何であるかなんて誰も分からない。故に窮屈に映し出された男と女の震えは、そのまま映画の震えとなる。いくつもの視点は痛ましく放浪せざるをえない。

そういえば映画の登場人物としての映画監督が良い人であった例を思い付かない。
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