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さらば、愛の言葉よのywtのレビュー・感想・評価

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)
2.0
3Dで鑑賞していないので、あまりちゃんとしたことは語れないが、例えこの画が飛び出てきた(時に奥行きを感じたり)ところで、僕なんかにはさっぱりだったろう。それでも、デジタルハリネズミで撮ったようなノイズの乗ったヴィヴィットカラーの映像や、その画の構図にグッとくる部分は多々あった(色飛びした放送事故のような画も多かったが)。映画学校の学生時代、最も苦手な監督がゴダールだったが、今では自分なりのゴダールの楽しみ方をわかってきた気がしている。

数年前、フランス人のディレクターに「何故フランス人はゴダールが好きなの?」と尋ねたことがある。すると彼はこう言った。「理解できないものを、理解したつもり(或いはそのフリ)でいることが、フランス人は好きなんだ」僕はその答えに附に落ち、妙な親近感と安堵を覚えたのを記憶している。
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