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解放区のCinemanのレビュー・感想・評価

解放区(2014年製作の映画)
3.0
『解放区』
太田信吾監督
2014年日本
鑑賞日:2024年1月20日 U-next

小さな映像制作会社で働きながらドキュメンタリー作家を夢見る主人公はある日ロケ現場で監督の制作態度に我慢できず現場を後にしてしまう。
居場所を失った主人公は思い入れのある西成(釜ヶ崎)に向かった。
西成では炊き出しにやってくたボランティア・スタッフが通行人に声をかけている。

「西成は毎日どこかに行けばで炊き出しをやっている助け合いの街です。
この街は人で出来ている、そう!思います俺は」

本作品はドキュメンタリー・タッチで描かれる西成マイラブなちょっと素敵な映画だった。

【物語の概要】
ドキュメンタリー作家になる事を夢見る“未満”の青年は、先輩ディレクターとの理不尽な上下関係や被写体との接し方に悩みながらも、小さな映像制作会社で働きながら未だその途中である。
夢を語り理解を示してくれる恋人もいるが、ある現場で先輩の取材姿勢に憤りを爆発させてしまう。
職場での居場所を失った彼は、新たな居場所を探すかのように、かつて出会った希望を見失った少年を取材する為に大阪、西成へと向かう。
しかし、少年の行方を掴む事は出来ない…。
1人で問題に向き合えず、東京で取材した引きこもりの青年を呼びつけ、行きずりの女性に愛を語り、誠実さに欠ける取材を続ける。
少年を探しながら街を彷徨う日々。
そして、自らの弱さと甘さがもたらした結果から、一歩また一歩と後戻りできない道に迷い込んでいくのだった。
〜公式サイトより〜

【Trivia & Topics】
*監督と作品。
俳優でもある太田信吾の初の長編劇映画。
日本最大のドヤ街とも言われる大阪・西成区の飛田新地やあいりんセンター、三角公園などでロケを敢行し、そこに息づく人々の姿を描いた。ドキュメンタリー作家になることを夢見ながら小さな映像制作会社に所属するスヤマは、引きこもり青年の取材現場で憤りと正義感から先輩ディレクターに反抗したことで、職場での居場所を失ってしまう。かつて大阪西成区釜ヶ崎で出会った少年たちのその後を追う企画を立ち上げたスヤマは、まるで自分の新たな居場所を探すかのように単身釜ヶ崎の地を訪れる。しかし、釜ヶ崎で天性のクズぶりを露呈してしまったスヤマは、一夜をともにした女から所持金を奪われてしまう。唯一の理解者である彼女とも連絡が取れなくなってしまったスヤマは、釜ヶ崎という町が持つ深い闇へと足を踏み入れていく。2014年・第27回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門上映作品。
〜公式サイトより〜

*公式サイトの「INTRODUCTION」をお読みください。
https://kaihouku-film.w-lab.jp/intro/


【5 star rating】
☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。
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