Gong

トイレのピエタのGongのレビュー・感想・評価

トイレのピエタ(2015年製作の映画)
4.9
2016.04.16
余命宣告を受けてる野田くんと、他人事だから適当に話を聞く咲ちゃんがなんか面白かった。

2018.07.09
静かに燃える炎のような映画だったな。
最後の、「僕、いま生きてます。うん、生きてる」の表情がすごく良かった。
花ちゃんと野田さん(役)はとても対照的。
家庭環境に苦しむ花ちゃん。死にそうになるくらい校庭を走るところや自転車を漕ぐシーンは生を感じた。苦しみながらのがむしゃらさ、必死さが野田さんと対照的だった。

人が生きる意味なんて、ないんだ。
ただ、だれかと出会って、その誰かが必要としてくれることで生きる価値が生まれる。「責任取ってよ、生きろよ」と夜のプールで叫ぶはなちゃんが、心を揺さぶったんだ。
だれからも必要とされていない人なんて、いない、そういう人はきっと、周りをみていないんだ。人はもっと臆病でひとりじゃないもできないんだから。
最後のはなちゃんの顔、切なかったな。
生きるって美しいことだけど、大概の人はそのことに気づかないのかもしれない。
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