夢野猫

トイレのピエタの夢野猫のレビュー・感想・評価

トイレのピエタ(2015年製作の映画)
3.0
手塚治虫が病床で書いた日記の最後に記された新作のアイデア『トイレのピエタ』を原案にした作品。

癌で入院した男がトイレにピエタを描く話し。

原案には無い女子高生を登場させて、話を膨らませようとした様だが、今一膨らみきらなかった感じがする。

主役の演技力不足を脇役陣の上手い演技で補い、それなりの作品には成っていると思う。

原案ではピエタを描くのは“病院のトイレ”つまり公的な場所なのだが、私的な“アパートのトイレ”に変更している。
その為、手塚治虫が意図していた「浄化と昇天」とは意味合いが違っているのではないだろうか。

正解は誰にも判らない(笑)
夢野猫

夢野猫