ヤックル

トイレのピエタのヤックルのレビュー・感想・評価

トイレのピエタ(2015年製作の映画)
2.0
RADWIMPSはデビュー当時直前くらいから聴いていて、今でもたまに聴くくらい好きなバンドで、そんなバンドのボーカルが主演務めるって言うんで、期待と不安半々みたいな感じで鑑賞。

正直、クオリティとしては「まぁ、こんなもんか」を下回った出来だった。
そもそもこの映画、根本的に完成度が低いと思うんだよね。
構図に工夫はないし、ピンボケするしで、映画を観てる感じがまったくしない。
ところどころ比喩表現された台詞回しも相当クサい。
あれは歌詞だからこそ生きる表現であって、台詞にしてはダメなんだと痛感。
あとこの映画、生死を扱った映画で金魚をプールに突っ込むのはダメだと思うだよね。
あんなことやったら金魚すぐ死んじゃうよ。
(撮影時は塩素入れずに撮影したんだろうけど、そういう問題ではない。現実的に考えてプールには塩素が入ってるのが普通。)

逆に当初心配していた野田洋次郎の演技については問題なかったと思います。
(と言っても『桐島、~』の東出昌大のように演技経験のなさとキャラクターが合致しているからってのも大いにあると思うけど。)
ただ、野田洋次郎が魅力的に撮れているかって言ったら撮れていないので、彼がこの映画に出た意味を感じなかったのも確か。
むしろ演技って言うことでは、元カノ役の市川紗椰の演技が壊滅的。
これが一番まともなの?ってくらい飛び抜けて下手くそ。

この映画はかなり不出来な映画で、その原因はほぼ監督にあると思っているってのが私の中の結論です。
ヤックル

ヤックル