亜ルパチ

チャッピーの亜ルパチのレビュー・感想・評価

チャッピー(2015年製作の映画)
2.0
中学生のとき、学校にわたしの名前で垂れ幕がかかった事があった。

「祝・ロボットコンテスト全国大会出場」

公開処刑かとおもた。


悪ぶっていたのに、完全にオタクとバレた。でもロボットを作るのにハマっていたのは事実で、市内大会、県大会を勝ち抜き最終的に全国大会まで出たのだ。走ったり、物を掴んだり、移動させたり、投げたり、いろんな事ができる自慢のロボットだ。

ロボットの名前は「テレシコワ」
先生や大会関係者の人たちから「女性初の宇宙飛行士の名前だね」とか「宇宙好きなの?」とか聞かれまくった。

浦沢直樹のマンガ「YAWARA!」に出てくるテレシコワっていうかっけー選手からとったんです!とはとても言えなかった・・・

わたしは結局ベスト8という結果だったが、そのとき優勝したHくんという少年は、今までずっと学年トップの成績だったらしい。しかしロボット制作を初めてからは、自分の作ったロボットが大好きになってしまい、寝る間も惜しんでロボットをいじっていたらしい。その結果、ずっとトップだった成績がガタ落ちして、ついに親からロボット禁止令を出されてしまったとのこと。

彼は「今日で引退するんだぁ」って言いながら泣いていた。優勝して嬉し泣きしていたのか、ロボットをいじれなくなる事が悲しくて泣いていたのか、、、おそらくどっちもであろう。

それくらい、ロボットは人を魅了するのです。そう、この映画のチャッピーも、、、



と思ったけどな!!私はキライだ!!
なんだこの映画はチキショー!!!!
ブロンカンプめ!!!!!!!

「第9地区」でも感じた世界観やメッセージ性。もう既に到達してる感ありますな!かなりカルト的だし映画ファンから絶大な支持があるのも納得!

ただちょっとこれ、、、設定も人物の行動も雑すぎじゃねーか!それをカバーできる何かがあれば全然いいんだけど、うん、、、ねぇや( ゚д゚ )

ストーリーもとくに目新しさはないし、どこかで見たことあるようなもんばっか。つうか色々ロボコップすぎて大丈夫なのかこれ、、、オマージュなのかもしれんがそれブロンカンプがやる事じゃない気がする

会社のセキュリティ問題とか精神転移の方法とかヒュー様のロボ操作法とかも気になっちゃってもうギャグとしか、、。いまどき少年マンガですらもっと丁寧に練られてるぞ、、、

まぁいちばんムカついたのはこのとっちらかったテーマなんですが。序盤はまだ良かったんだけど、途中からチャッピーと共に映画が暴走しはじめて、後半はもう完全に茶番、、、

そして悪役ヒュー様のキモい怪演とチャッピーの育ての親であるギャングカップルがいいとこどりなせいで主人公はサブキャラに降格。しかも自分が創ったものなのに手に負えなくなってしまいには

「僕の想像を超えていたんだ」

とか言い出す。おまwww開き直ってんじゃねーよwwwそして悪夢のようなラスト、、、オェェェェェ( ゚д゚ )こんなクソオチの為にずっと観てきたのか、、、「子育て」の映画かと思ったら「精神」問題もグイグイぶっこんできてもうメチャクチャですやん!!!

「なんで死ぬように作ったの?」

こんな尊いセリフを可愛いチャッピーに言わせといてこんなラストを持ってくるとはファッキン性格悪すぎだろ!でもこういうブロンカンプの一筋縄ではいかない変態的なところも好きな人は好きなんだろうな、、、わたしは第9地区のスコアも1.5でしたごめんよエビ男、、、

おそるべしブロンカンプっ、、、
亜ルパチ

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