こんぽた

トイ・ストーリー4のこんぽたのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
4.4
4で描かれたのはおもちゃの新たな可能性、と捉えた。

子どもとおもちゃの在り方。子どもが求めるおもちゃの存在感と、おもちゃが求める「こう在りたい」。

おもちゃにしかできないこと、仲間意識としてしたいこと。ウッディの最期の葛藤が実に描かれていた。

端的に、4を製作されたことにファンからの声は確実に分かれるということと、これは3の続編ではあるが、3を作った監督の視点はまず度外視してほしいということ。
4で表現したかったことは恐らく、1〜3までで伝えられなかった、おもちゃの心変わりと言えるような点かな(3において、アンディがおもちゃを初めて譲り、ウッディも初めてアンディ以外の子どもに遊んでもらう、という新たなスタートから、この後のウッディの心境の変化を楽しみにしていた点から)。


"3の完全さを超える結末"に期待があったかというと未明だけど、個人的にはトイストーリーの再出発として捉えてみたい(続編に期待しているわけではない)。





以下ネタバレ。




ボー・ピープ。約20年ぶりの再登場となる今作でも、アンディ's おもちゃの中でも相変わらずウッディを押し倒すほどの頼もしさ。変わった点としてマント姿や、腕や杖に見られる劣化。時は重ねるが変わらない心強さに安心感を覚える。
今作フォーキーより最重要キャラで表現されていたかと(序章の伏線、セカンドチャンスアンティークにかつていた、頼れる仲間がいた点から)。
フォーキーが完全にシンボルキャラになってて、ギャビーと恋仲になるかなーなんて思ってたらオチでまさかそっちかーってなったのが残念かなぁ。

今回の名シーンはやっぱりギャビーのラスト。ギャビーの初期不良によりずっと遊んでもらうことなく飾られていた。ギャビーがずっと子どもと遊ぶことを夢見てきた中、ハーモニーにフラれて、絶望していた。ボニーなら大丈夫、と連れ出してくれたウッディに不安ながらもついていくが、迷子の女の子を見つけ、勇気を出す。このシーンがたまらなく好き。おもちゃが子どもを助ける、トイストーリーにあったようでなかった本質。ボールコロコロ作戦、ダッキー&バニーのここでの活かし方もGood。
ウッディのラストも、ウッディが今までアンディやボニーを1番に考え、その上で仲間を失うことは持ち主をがっかりさせてしまうことだと常々考えてきたが、ボーの一言に心動かされたウッディの新しいおもちゃの道。靴底のサインに拘ってきた点もあり、ここは素直に背中を押してあげてもいいのかな。

愛すべきトイストーリーは、色んな愛でこたえてくれた。

We rodelike the wind. To infinity and beyond !!
こんぽた

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