おもちゃとしての物語から、おもちゃ自身の物語へ。トイ・ストーリーはおもちゃが経験し成長する“人格”として描かれるから感動するんだ。
アンディの言う通り、ウッディは決して仲間を見捨てなかった。シリーズを通してウッディは成長した。
自分は無価値なゴミだと思う人、
コンプレックスを気にして悩む人、
自分の担う役割と自分の内なる声との狭間で揺れる人、
過去の思い出と現状の違いにもがく人、
苦境にいる人を見て放って置けない人へ。
人生を変えるヒントを、ウッディが教えてくれた。
もちろん、アニメーションとしての技術の高さも素晴らしい。最近のピクサー作品と比べても細部まで際立っている。雨の描写、アンティークショップの埃、夜の地面に反射する街灯の光、移動遊園地のイルミネーションや花火。CGアニメはここまで来たかと驚かされた。
