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トイ・ストーリー4のhamonicanのネタバレレビュー・内容・結末

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

最初、ゴミ箱に戻ろうとするフォーキーの描写に泣いてしまった。
とくにあの歌が流れたとき・・・たぶんいま自尊心ゼロに近い状態だったんだと思う
私はゴミだからゴミに戻りたい家にこもりたい でもきみがフォーキーがボニーに必要なんだよ!出ておいで! わたしも誰かに必要とされてるのかな?とこの調子で・・
ごみでも一番ボニーに愛されてるのはフォーキーだったもんね。

ごみから生まれたフォーキーが愛されることと ガビーガビーが部品を直して完璧になってもハーモニーに愛されなかったこと
わたしはこの描写に某芸人の「不良品」発言を思い出してしまった 不良品なんて誰一人いないのに。
君はごみじゃないし理想的に描かれた姿と同じじゃなくても愛される権利がある 愛される人には愛されるんだよいつか出会うんだよ、と言ってくれてるような。

そして、ウッディをはじめ「子供に愛されなくなったおもちゃ」がどう生きていくかっていうテーマ

「愛されなかった者はグレる」みたいな 毒親とかの話にも通じるような そういうものを乗り越えた寄り添いの物語だったなあ。
どんな環境でもその時から人生を選んでいける

誰かのものになることが本当にそれに幸せなのか?という問いもあるのかな、
ガビーガビーやボーやカブーンのような持ち主のいないキャラクターに焦点が当たることで、他者に選ばれることをゴールにしない より一歩踏み込んだ 受動でとどまらない生き方を模索する姿を見せられた気がした。
彼女らが自暴自棄になって極端に悪役になったり暴走したりせずにその環境の中で必死にもがいてる姿がとても人間らしくて (おもちゃらしくて) 勇気もらった。

ガビーガビーが「一度は愛されてみたいの」という夢を追い続けたのもまたひとつの道であり。

とくにボーの描写は最高だった。
ボーはかっこよかった。
「最近は女が強い流れですね」という声を耳にしたけど流行っていわれるのは違和感あるな
環境と時間によって人は変わるし、7年間もサバイブしてたら強くもなるだろう
最後ウッディのことをハッと思い出して戻るシーンは感動的だった、変わらずして変わった素敵なボーだったよ。
二人がようやく結ばれて歓喜!

今まではおもちゃ視点の「私たちともっと遊んで」「私たちを捨てないで」という受動的なメッセージが大きかった気がするんだけど、おもちゃ大切にしてねのメッセージも伝えつつ「おもちゃもおもちゃで自由にやるからみんなもそうしな!ウチらは大丈夫だから!」みたいなメッセージも受け取りました。


最後ハイタッチできてよかった!
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